南国の温かい気候の影響で
クリスマス感の薄い沖縄です。忘年会の酒飲みは多いけどね
さて
沖縄に限らず、日本の主要な都市では
不動産価格のウナギ昇りな高騰が続いています。
その影響で
一般庶民がマイホームを取得する際のハードルも
ますます高くなっています。
ひと昔前は
5,000万円の住宅ローンを組むのには
清水の舞台からのダイブが必要でしたが
今は5,000万円の命がけくらいでは
家は買えない時代です。(苦笑)
そのような社会情勢ではありますが
それでも住むところは必要ですし
日本人は持ち家に対する願望の強い国民性があります。
そこで
ウナギ昇りの不動産市場の中での
一般庶民が住宅を購入出来るよう
色々な工夫がされています。
たとえば
利便性の良い都会での
高額な不動産の購入を断念し
リモートワークを言い訳に
バブル期のように、
通勤に2時間近くかかる場所に家を購入することで
購入費を抑える人も回帰しています。
また、
これまでの返済期間35年のローンでは
月々の返済負担が大きくなるため
返済期間50年のローンを利用して
不動産を購入する人も増えています。
返済期間を50年にすることにより
高額の不動産でも購入が可能となりますが
そのぶん、利息の負担が大きくなり
返済総額が多くなるるのは当然のことです。
また、使い勝手は良いのですが
仮に30才で住宅を購入した人は
理論上は、返済が完了する80才まで働く必要があります。ポンコツのリスク拡大(苦笑)
また、現在、
50年ローンと似たような考え方で
住宅の「残価設定ローン」の導入も
検討されています。
残価設定ローンは
車のそれと同様に
一定の返済期間を設定し
その時点での売却価格を差し引いた残りの価格に対し
ローンを組むものです。
言い方を変えると
設定した期間中に目減りする価値の部分だけを
ローンで支払いましょうということです。
よって、残りの部分については
まだ支払をしていませんので
通常の住宅ローンと異なり
その住宅は自分のものになった訳ではありません。
そして、
この未払いの部分については
車の残価設定ローンと同様に
期間が終了した時点で
①一括購入
②再びローンを組む
③売却
④買替え
の選択が出来ます。
一見、
選択肢が多く良さそうに見えますが
そもそも高額だから購入出来なかった訳ですので
①の一括購入はありえません。
また、②の再ローンは
残価設定ローンではなく
通常の住宅ローンに切り替わると
金利と返済の負担が急激に大きくなります。
③売却、④買替えの選択肢も
可能性は極めて低いでしょう。
つまり
一見使い勝手の良さそうな
住宅の残価設定ローンも
買い手の負担の発生を先延ばししているだけでもあり
本質的な解決方法ではありません。残クレアルファード問題と一緒(笑)
世界基準で見ると
日本の不動産は価格が安いと言われてはいますが
問題の本質は、ウナギ昇りの不動産価格をいかに抑えて、
中古物件を含めて、一般庶民でも安心して
住宅を取得出来るようにすることです。