「マン防の効果が出始めた」と油断して
ハメを外してしまった自治体のお偉いさんもいらっしゃいますが
GWのリバウンドはこれからが心配ですね。
さて、先日
当社にてお預かりしております現場にて
アスベストの除去作業がありました。
今回の現場は
古い建物が残っている売土地で
買主さんがみつかりましたので、古い建物を解体し
更地にして引渡しを行なうものです。
古い建物の解体にあたっては
建物の内部にアスベストが使用されていないかどうかを
事前に検査します。
アスベストは「静かな大量殺人兵器」とも言われ
大量に吸い込むと、20~50年後に肺がんや中皮腫などの
健康被害を引き起こす可能性のある恐ろしい物質です。
そんな恐ろしい物質が、
戦後、建築素材等に使用されて来ました。
建築素材として使用されているだけであれば
健康被害はまずありませんが
それを解体・除去する際に
アスベストの小さな微粒子を吸い込んでしまい
健康被害をもたらすのです。
今回の現場でも
天井材にアスベストが含まれていることが判明しました。
アスベストが使用されていることが判明した場合は
建物本体を解体する前に、アスベストが使用されている部分だけを
先行にて除去しなければなりません。
アスベストの除去にあたっては
予め役所に届出を行なった上で
作業を行なう際には、アスベストが建物外に飛散しないよう
窓や扉など外気と通気する部分は全て塞いで密室空間をつくり、
その中で作業者の方が除去作業を行ないます。
ある意味、命がけの作業です。
また、昨今はコロナで密がささやかれていますので
作業者の方々には更なるリスクが伴います。
沖縄では
戦後、基地内に建てられた外人住宅等で
アスベストを含んだ建材が大量に使用されました。
戦後75年が経過しますが
それらの建物の建替えや解体に伴い
アスベストの除去作業ひっきりなしに
続けられています。
ですので、沖縄には
アスベストの除去作業を専門とした業者さんも
たくさんいらっしゃいます。
人手が足りない業者さんは
県外から人を連れて人材を確保しています。
また、知り合いの業者さんの中には
沖縄の米軍施設内で蓄積したアスベスト除去作業のノウハウを生かし
県外の現場でのアスベスト除去に
進出していらっしゃる業者さんもいますが
アスベストの除去はいずれも命がけの作業です。
ちなみに
アスベストは産業廃棄物に該当しますが
産業廃棄物の処分については、不動産業界と同様に
歴史的にダークな方々が活躍されてきた
業界でもあります。