今週末に梅雨明けがやって来そうな沖縄です。
さて、
前回、外人住宅のウラの事情について書いたところ
反響がありましたので
外人住宅についてもう少し書いてみます。
県外から沖縄に移住する人の中には
という人もいらっしゃいます。
せっかくの南国リゾート沖縄ですので
非日常的な空間の家に住んでみたいと思うのも
理解できます。
比較的新しい外人住宅は
通常の住居をオシャレな外観・内装にした感じであり
実際に住んでみてもやはり快適と聞きます。
しかしながら、
沖縄には戦後に建てられた
築50年以上の外人住宅もたくさん残存しており
そんなレトロな外人住宅への居住を希望する
お客様もいらっしゃいます。
その当時の外人住宅は
コンクリートの平屋で
外観は四角いものが多いです。
床はコンクリートにタイルが直接貼付けてあり
内壁も打ちっ放しのコンクリートに
ペンキ塗装をしたものが多いです。
そうすると、
壁には断熱材が使用されていませんので
室内の温度変化が発生しやすいです。
とくに直貼りの床は
暖かい沖縄であっても
冬場は底冷えします。
また、湿気を含んだ空気が
室内で冷やされることによって
結露が発生しやすくなります。
湿気が多い日には
壁は手で触れると水滴が付きますし
床は足跡が付くくらいベットリします。
そのくらい湿度が高いと
直ぐにカビがはえてしまい
クローゼットの中の洋服や装飾品や
キッチンの収納内の食器類にも
カビが付着します。
その他には、
築年数の古い外人住宅は
コンクリートの床下に埋まった古い排水管を
そのまま使用しているものも多く
排水管が詰まりやすかったり
臭いが室内に逆流することもあります。
また、古い外人住宅は
アリ・ヤスデ・ヤンバルムシ・ムカデなどの
虫が室内に侵入しやすいものです。
築年数の古い外人住宅が
すべてこのような状況という訳では無く
内装をリフォームし壁・床・天井・設備ともに
リフォームされているものもあります。
また、購入した後
自分でリフォームする人もいらっしゃいます。
外人住宅に住んでみたいという人は
築年数の古い外人住宅には
このような造りのものも多いので
予め理解しておくと良いと思います。