まとわり付くような
ひつこい雨の降っている沖縄です。
さて、沖縄には
「南国リゾート」をウリにした
分譲型のリゾートマンションがいくつもあります。
そのリゾートマンションにも
セカンドハウス利用を中心としたものもあれば
コンドミニアムタイプのものもあります。
コンドミニアムタイプは
自分たちが使用しない時は
第三者にホテルの一室として使用してもらったり
ウィークリーやマンスリーで使用してもらうことにより
その宿泊料金の一部が収入として
オーナーに入ってくるというものです。
そのようなコンセプトから
コンドミニアムタイプのリゾートマンションのお部屋は
県外の所有者の方が多いものです。
県外の方にとっては、
一見、理想的な所有のスタイルですが
世の中、そんなに都合の良い話しは少なく
現実は、オーナーさんに入ってくる収入の利回りは
低いものです。。
まぁ、それでも、
セカンドハウスタイプのお部屋のように
「部屋を閉めっぱなしにして
部屋がカビ臭くなったり、傷んだりするよりはイイかな」
くらいの考え方で、所有し続けているオーナーさんも
少なくありません。
そんな
沖縄のリゾートマンションは
海の近くにあることも多く
海からの塩害の影響をモロに受けるものです。
市街地にある、同程度の築年数のマンションと比較しても
外壁・屋上・ベランダ等の塗装は劣化がかなり早いです。
ベランダに設置されている
エアコンの室外機はサビでボロボロ
となっている部屋も多いものです。
これらは
リゾートマンションに限らず
それなりに費用を掛ければ対処していける内容なのですが
リゾートマンションの場合は、独自に抱える要因が
これらの問題解決の足かせになりやすいものです。
具体的には
先程も書きましたように
リゾートマンションのお部屋は
県外の所有者が多いため
管理組合が機能しにくい面があります。
県外在住者が多ければ
管理組合の役員の成り手も少ないでしょうし
何かの意思決定をしようと思っても
県外の所有者からは
郵送での議決権行使や委任状の返事も
返ってこないものです。
ましてや
海外在住の所有者がいたりすると
日本からの郵便物の発送も
ままならないものです。
これでは管理組合の運営が滞り
先程のような各種の補修のための意思決定や
費用の捻出の議論も難しいものです。
さらに
このような状況が続くと
管理会社も撤収してしまうようになり
ますます機能不全に陥ります。
日本には、バブル期に
スキー場・ゴルフ場・温泉地などのリゾート地に
リゾートマンションが次々に建てられましたが
沖縄に限らず、これらのリゾートマンションでも
同様な問題が勃発しております。
必要な修繕が実施されず
建替えを行なうにも
必要な議決権を集めることも出来ず
老朽化していくだけのリゾートマンション。
こういうリゾートマンションは
お部屋が売りに出されたり、競売になっても
なかなか買い手が見つからないものです。
タマに買っていくのは
ダークな世界の怪しい方々くらいです。(笑)
それでも、沖縄では
リゾートマンションの建設計画が
今後も目白押しです。