さて、昨日
全国の都道府県にて
今年の【基準地価】の公表がありました。
日本の土地は、
基準地価以外にも、それぞれの目的に応じ
【公示価格】【路線価】等が公表されていますが、
これらは独占禁止法で禁止されている二重価格に
抵触しています。(笑)
いずれの価格も
マスコミ等を通じて広く公表されていますが
その表現には意図的なものを感じるものです。
南国リゾート沖縄は
今年も住宅地の上昇率が全国1位ですが
報道はそれを歓迎しています。
確かに、
土地の価格が上昇すると
土地の取引も盛んになりますし
経済の動きにも刺激を与えます。
その一方で
「先祖代々の土地は手放さない」と
売却を頑なに拒んでいた地主さんも
目の前で土地の価格が上がっていく中で
「今が売り時ですよ」とアオられると
誘惑に負け現金化・利益確定してしまいます。
その他にも
転売目的の県外の方々も
地価が上昇すると大喜びです。(笑)
このように
土地の価格が上昇し、目先で喜ぶのは
土地の売却を想定している地主さんであり
地価の上昇を歓迎する報道・表現は
その方々にとっては嬉しいメッセージでもあります。
以前のブログでも書きましたが
沖縄は不動産収入で生活している人の人口割合が
全国1位です。
不動産収入は不労収入の代表格ではありますが
不動産収入に傾きすぎると
労働意欲とのバランスを欠き
健全性を失い弱点にもなります。
あるマスコミの方が
「不動産価格の上昇により、
一般庶民は住宅が購入出来なくなってきているので
それに見合った賃上げが必要だ」ともコメントしていましたが
そのシナリオもちょっと強引ですね。