連休に向け
ようやく天候が回復しつつある沖縄です。
さて、先日、沖縄を襲った台風6号は
九州沿岸を北上し
交通機関や日常生活等に影響が出始めています。
また連休明けには
台風7号も本州に接近する予報となっています。
今回の台風では
沖縄の広い範囲で停電が発生しました。
沖縄は電力幹線の関係で
比較的早い段階から停電となってしまうエリアと
停電に強いエリアがあるという
都市伝説があります。。
実際、今回の台風6号でも
同じ市内でも数日に渡り停電が続いたところもあれば
全く停電しなかったエリアもあります
停電になったエリアの方々に聞くと
停電で断水になったのがとても困った
という人も多いです。
いざ停電となると
飲用水はもちろん
お風呂も入れませんし
トイレも流せない状態となります。
ひと昔前の沖縄では
屋上に高架タンクが設置されているのが
普通の光景でした。
建物によっては
高架タンクが建物の構造の中に
組み込まれているものもあります。
それらは
普段は水圧を確保するための目的なのですが
いざ停電になったときは
非常用の貯水タンクとなり
タンクの中に水があるうちは
停電時でも通常通り水道が使用出来るものです。
しかし、それが、
水道管側の水圧が改善されたこともあり
4階建てくらいの建物であれば
高架タンクが無くても
それなりの水圧が確保出来るようになり
次第に高架タンクを設置しない建物も増えていきました。
また、ここ数年、沖縄には
強い台風の接近がなかったこともあり
既存のコンクリート造の建物に
設置されていた高架タンクを取り外す
というケースもありました。
当ブログでも
過去の記事を見てみると
「沖縄ではもう高架タンクは不要では?」
と書いたこともあります。
さらに、最近の沖縄は
木造住宅が急激に増えていますが
木造住宅の場合は、構造的に
高架タンクを設置するのが難しいです。
こうして、沖縄では
高架タンクのない建物が徐々に増えていました。
そうすると
停電時にはすぐに断水になってしまう
という訳です。
今回の台風で
長時間の停電を強いられたエリアでは
「もう台風も停電も断水もこりごり」
という声がほとんどです。
今回の台風を契機に
再び高架タンクの必要性や
高架タンクの設置が難しい場合は
それに代わる非常用の水の確保の手段が
検討されるものと想像します。