9月に入りジリジリと焦げるような日差しの強さは
幾分和らいだように感じる沖縄です。
さて、ブログでは
政治・宗教・プロ野球ファンチームネタは
御法度と言います。(笑)
沖縄ではそれに加え「霊」に関するネタも
取扱注意と言われています。。
沖縄に限らず
不動産と霊やオバケの話は
全国どこでも密接な関係があります。
事件や事故がおこると
それが発生した物件や地域の不動産の評価や
売買の際の判断に関わってきます。
又、事件や事故でなくても
亡くなられた人の霊は
全てが成仏する訳ではなく
いたるところに浮遊していると言われています。
その中でも
沖縄は国内唯一の地上戦が行なわれた地域ですので
成仏できていない霊も多いとも言われることもあります。
以前、
お墓の近くにある不動産を売買したことがありますが
お墓のことなど全く気にしないお客さんもあれば、
やはり本人が気にする場合もあります。
また、本人たちが気にしなくても
親族が反対して購入を断念するケースもあります。
お墓が近くになくても
沖縄の場合は「ある人」が反対すると
売買が中止になるケースも良くあります。
「ある人」とはユタさんです。
ユタさんは人の名前では無く
先祖との交信や透視などの不思議な能力を持つ
琉球王朝時代から続く霊媒師のような方々で
近年は有料の鑑定や祈祷やカウンセリング等も
行なっていらっしゃる人もいます。。一種のコンサルティング業
沖縄では不動産を売買する際に
このユタさんに相談するケースも
少なくありません
いくら当事者たちが気に入った物件でも
ユタさんが反対すると
あっさり購入を止める人もいらっしゃいます。
先日も知り合いの不動産業者が
購入の申込をもらったあと
ユタさんを理由に契約が取りやめになった物件が
立て続けに2件あったそうです。(苦笑)
こういう話もあるため、
沖縄の不動産業者の中には
「ローン特約」と同様に
「ユタ特約」を付帯できるよう
沖縄県独自の宅建業法の施行条例を制定しようとする
活動家の人もいらっしゃいます。(笑)
「ローン特約」とは
不動産の購入時にローンを利用する人は
万が一、ローンの審査が通らなかった際には
売買契約を白紙に出来る特約で
全国の不動産売買で活用されています。
これと同様に
不動産の売買に際し
ユタさんへの相談や診断を行う人は
万が一、ユタさんが反対した場合は
売買契約を白紙に出来る特約です。(笑)
この施行条例が制定された場合、
商談の初期の段階で
「今回はユタに相談しますか?」と
確認する必要が出てきます。
また、
ローン特約時の銀行の事前審査と同様に
売買の申込を行なう際には
ユタさんの事前審査を通していただく必要が
出てきます。(笑)
また、売買契約を締結した後で
ユタさんAに反対された場合でも
再度、別のユタさんBに鑑定してもらう等の
対応も必要になってきます。
中には、
特定の不動産業者と提携したり
便宜を図るユタさんも出てくるかも知れません。
いずれにしても
沖縄の不動産売買においては
ユタさんの存在はあなどれないものです。。