不動産とリフォーム業者

さて、
不動産とリフォーム業者さんとは
密接なつながりがあります。

例えば
購入した不動産で経年劣化等により
使い勝手が悪くなったり
水漏れ等の不具合が発生するようになったときは
リフォーム業者さんに補修や交換をしてもらうことになります。

築年数が経過すると
水廻り一式の新品交換など
大がかりなリフォーム工事もあります。

また、賃貸物件等では
入居者さんが退去した後の
クロスの張替えや床の補修等でも
リフォーム業者さんのお世話になるものです。

そんなリフォーム業者さんですが
世の中には不動産業者と同様に
リフォーム業者さんがゴマンとあります。

その中には
大手の業者さんもあれば
不動産業者と同様に
少数で経営している業者さんも多いものです

そんなリフォーム業者さんの中で
多くの不動産業者が最もお付き合いをしているのは
中小のリフォーム業者さんであるものです。

例えば、先程のような
賃貸物件での原状回復工事や
水漏れの修理、水栓・シャワーの交換など
場合によっては数万円～十数十円の規模の工事の金額で
業者さんの利益もほんの数万円程度にしかなりません。

人件費や一般管理費の高い大手のリフォーム業者さんでは
見積さえも断られるような工事の内容です。（苦笑）

しかし、キッチンや浴室の交換などの大がかりなリフォームであれば
十数年に一度しか発生しないのですが、先程のような金額の小さい工事は
頻繁に発生するものです。とくに築年数の古い建物の場合は、何かを直しても
またすぐに別の箇所の修繕が必要になるものです。
そのたびに不動産業者は頭を悩ましながら、
リフォーム業者さんに作業を依頼します。

近年は、リフォーム業界も人手不足ですので、
中小のリフォーム業者さんであっても
「せっかくだけど今は忙しくて」と対応を断られることもあります。

このような状況であることを、不動産のオーナーさんは知る由もなく

何でぇ、フォームは少しでも見積の安いところだったらどこでもでいいさ～

とお考えなものです。（苦笑）

しかしながら、リフォーム工事も
「ただ安ければ良い」というものではありません。

不動産業者と同様に、
リフォーム業者にも求められる能力があります。

工事の質はもちろんですが、
そのキモである工事の質でさえも
人が行うことですので、バラつきがあるものです。

とくに、壁の内側や塗装の内面などは
どんなに雑に施工していても
いったんフタをしてしまうと
外からは確認ができなくなり
施工状況を確認するすべがありません。

見積が安いだけのリフォーム業者さんの場合は、
そのようなリスクもあります。

その他にも、
リフォーム業者さんに求められるのは
「コミュニケーション力」です。

リフォームの工事も、
空室の現場であれば業者さんだけで黙々と作業することも可能ですが
居住中の不動産のリフォームの場合は、
施工にあたっては、住んでいる人との
コミュニケーションが大切なものです。

コミュニケーションと言っても、
基本は挨拶程度です。

これから作業に取り掛かるときの挨拶
や顔を合わしたときの挨拶や
その日の作業が完了した際の挨拶など、
「声掛け」とも言います。

また、居住中の物件のリフォームは、
少なくとも居住者の財産がある空間に立入ることになりますので、
名前も知らない業者さんを室内に入れ
目の届かないところで作業をしてもらうことに対しては
居住者にも幾分の不安をもつのも自然のことです。

それに対し、業者さんのほうから
「声掛け（挨拶）」がきちんと出来るだけでも、
居住者の方の安心感は違うものです。

そんなの簡単なことじゃないですか。あはっ

しかしながら
リフォーム業者さんも、
職人ガタキの人も多いため、
そのあたりの他人への「声掛け」が
苦手な人も少なくありません。

とは言えども、工事の質や
リフォーム業者さんの素行を確認するために
不動産業者がリフォームの現場に
四六時中、張り付く訳にはいきません。不動産業者も何かと忙しいものです

仮に現場に張り付くことができた場合でも、
リフォーム業者さんからは邪魔扱いされ
イヤがられるものです（笑）

ですので、現実的には、現場のほとんどは
リフォーム業者さんにお任せしなければならないものです。

そうなると、
やはり信用出来る業者さんにお任せするのが安心です。

「信頼できる」というのは、
これまでもに施工してもらった実績があったり、
他人が見えない時や箇所でも、
きちんと施工してくれる業者さんであることが
前提となってしまいます。

ですので、
オーナーさん等のリフォームの依頼主さんからの
「安いところでいいから」だけでは
リフォーム業者さんに作業の依頼は出来ないものです。

それでも、オーナーさんから、
どうしても「金額の安い業者さんで」と頼まれた場合は
何かあったときでも不動産業者は対応仕切れませんので、
その時はオーナーさんとリフォーム業者さんで
直接対応して下さい。
という念を押すこともあります。

というような背景もあり
これまで作業の依頼をさせて頂いたことのないリフォーム業者さんについては
不動産業者は未知数なのです。（笑）

今回の話は、
不動産業者から見た
一方的なコメントです。

その逆で、
リフォーム業者さんから不動産業者を見た感想やコメントも
必ずあるはずです。（笑）もっとすごいハズ

それらについては、
何かありましたらコメントをお寄せ下さいませ。炎上覚悟（苦笑）