「全国的に春のような・・」
沖縄と北海道は全国ではないのでしょうか(笑)屁理屈は嫌われる(笑)
さて、
不動産の売買では
販売価格からの値引を期待する慣習があります。
中には、最初の問合せで
この物件は値引できますか?
と聞いてくる人もいらっしゃいます。
その一方で
売主さん側も
値引を想定して少し高めの価格でに売りに出したい
と最初から値引分を上乗せして
販売価格を決定する人もいらっしゃいます。
買主側も売主側も
こういう方々が少なくないため
「不動産に値引は付きもの」という
慣習がまかり通っているのです。
不動産は高額な取引ですので
わずかな値引でも
数十万円、数百万円の差が出てくるものです。
そして、その値引交渉の際に
「現金での購入」を武器にして
押してくる買主さんもいらっしゃいます。
確かにローンを使っての購入に対し
現金での購入は売主にとっても
メリットは少なくありません。
買主さんがローンを使って購入する場合
売買契約を契約後、ローンの本審査を経て
融資を実行できるまでには、早くても約2週間、
長ければ1ヶ月程度の期間が必要となります。
つまり、その期間は
融資を行なう金融機関次第ということになります。
また、
場合によってはローンの審査が通らず
契約が白紙になってしまうリスクもあります。
ローンの審査で一定の期間を費やした挙げ句に
契約が白紙になったとなると
売主さんにとっては、その期間は
「もしかしたら別の良い買主さんがいたかも」という
機会損失になります。
それと比較して
現金での購入の場合は
契約を締結してから決済(引渡し)までの期間が
売主さんと買主さんの都合のみで
フレキシブルに決定することが出来ます。
また、現金での購入の場合は
ローンの審査結果次第というリスクが無いため
売主側の機会損失のリスクもありません。
これらのメリットから
値引交渉の際の武器になることは
間違えありません。
しかしながら
その「現金での購入」も
状況や事情によって有効かどうか変わって来ます。
例えば
需要と供給のバランスにもより
とくに昨今のような不動産市場が活況な時には
売主側が強気となるものです。
また、売主側の売却理由が
この金額で買ってくれる人がいれば売りますが
値引してまでは売るつもりはないです。
というケースもありますが
この場合は、値引は期待出来ません。
また、沖縄は
本土と遠く離れた離島ということもあり
県外の人が沖縄の不動産を購入しようとする際には
金融機関は基本的に融資をしません。
よって、
県外の人が沖縄の不動産を購入する際には
「現金での購入」のケースがほとんどです。
ということもあり
沖縄の売主さんは「現金での購入」に
舌が肥えてしまっているのです。(笑)
これらの事情から
沖縄では「現金で買うから」と言われても
スゲ~
とはなりにくい面もあります。
それどころか
売主さんによっては
値引を要求してくるようなお客さんはもう断って結構です。
とそれ以降の商談には応じなくなる
ケースもあるものです。(苦笑)
それ以外にも
一般的に、値引交渉は
他にも競合の買い手がおり
相手側が値引交渉が無かった場合には
値引交渉したことがウィークポイントになってしまうこともあります。
繰り返しになりますが
「現金での購入」は
確かに売主さんにとってもメリットはあります。
しかしながら、
状況や事情に応じて
そのメリットの感じ方も変わるものです。
ですので
「現金購入」だからと言って
くれぐれも上から目線で
売主との商談に望むのはお気を付け下さいませ。