最近夏休みのラジオ体操を見かけなくなり
大人も子供も夜型への逆戻りが心配な沖縄です。(苦笑)
さて
不動産の売却を検討されているお客さんから
売却する時はリフォームした方が良いですか?
と質問を受けることがよくあります。
これは、比較的
築年数が経過した不動産の場合に多く、
実際に室内の壁紙等が劣化していたり
水廻りの設備も古くなっているのが分かる状態が多いです。
この質問に対しては、
基本的にはリフォームしてからの販売は
お勧めしていません。
その理由としては
売却前にリフォームを実施する場合は
売主側にリフォーム代金の支払が発生するため
その分の資金を事前に準備して頂く必要があるためです。
仮に
リフォーム代金の事前準備が出来る売主さんであっても
リフォームには色々なノウハウがあるため
売却前にリフォームを実施したからと言って
その分の費用を価格に上乗せして
売却出来る保証がない点もあります。
また、
リフォームを実施してから
売却までに数ヶ月かかることもあるため
その間はリフォーム代の回収が出来ないことになります。
さらに、リフォームには
趣味や趣向も関わりますので
売主さんが実施したリフォームが
買主さんに評価されるかどうかも不明確です。
不動産の売買の際に、
売主さんから
ウチは○百万円かけてリフォームしました。
と教えて頂くことがありますが
買主さんにとっては
その○百万円という価格が
ピンと来ない場合もあります。
中には
どうしてそんなにリフォーム代が高いんですか?
リフォーム業者にボッタくられていませんか?
とご心配頂くこともあります。(笑)
このように
色々なリスクを背負って
売主側でリフォームを実施した場合でも
それが報われないことも多いため、当社では
売主さんによる売却前のリフォームはお勧めしておりません。
ちなみに
世の中には
中古の不動産や競売不動産を購入し
リフォームした上で
転売をされている個人や法人があります。
しかし
これを複数回行なうことは
不動産の免許の無い者の
「宅建業法違反」になります。
不動産を売却する際に
売主さんに心掛けて頂きたいのは
まず、室内の荷物を撤去することです。
空き室となっている不動産はもちろん
使用中・居住中の物件の場合は
大きな荷物を1つの部屋に集約するなど
出来るだけ荷物の無い状態にしましょう。
それにより
その物件の空間が
より広く見えるとともに
内覧の際の余計なノイズを
軽減することが出来ます。
不動産を売却する際に
売主さんに心掛けて頂きたいのは
可能な限りハウスクリーニングを
実施するようにしましょう。
これも
使用中や居住中の物件のため
クリーニングの実施が難しい場合でも
月並みではありますが、最低限、
水廻りの手入れはマメに行なうようにしましょう。
水廻りは
使用感の一番出やすい箇所ではありますが
内覧の際に必ずチェックされるポイントでもあります。
また、売却時の内覧の際には
室内のニオイにも気を付けましょう。
内覧時のニオイは
得てしてマイナスポイントになりますので
普段は開けない窓やカーテンであっても
内覧時には全開にしてニオイを室外に放出しましょう。
それにより
新鮮な空気が入ってくるとともに
室内も明るくなるものです。
但し、
今のような夏季の時期の内覧の場合には
予め空気の入れ換えを行なった後に
エアコンを使って室内を快適な温度にしておきましょう。
暑くて不快な物件は
心象的にもマイナスになります。
このように、売却前に
リスクを背負ってリフォームを実施するよりは
出来ることを着実に実施することで
売却も前進するものです。