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「ナイチャーは墓を作るまで信用ならん!」と言っていたオジー

今年は新暦と旧暦のお盆が隣接しているため
いつものように時季外れの旧盆の休みを
説明をしなくて済む沖縄です。

さて、
そんなお盆には
迎え火や送り火、灯籠や盆踊りなど
地域によってさまざまな行事が
行なわれます。

沖縄のエイサーも
先祖の霊をあの世に送り出すための
念仏踊りとも言われています。

またお盆を迎えるにあたり
沖縄では旧暦の七夕に
お墓掃除をするのが慣習となっています。

今年は、その七夕が
先日の8月10日でしたので
この週末は墓掃除をした家も
多かったことと思います。

しかし
そんな墓参りや墓掃除も
徐々に光景が変わって来ています。

ご多分にもれず
墓掃除や墓参りをする人たちも
高齢化が進んでいます。

若い世代の都会への就学や就職も進み
お墓についての文化の
次の世代への継承も難しくなりつつあります。

また、
ここ数年のコロナ禍では
墓参りは他人と接触する機会として
自粛ムードが高まったこともあり
これまでの文化や価値観を見直す機会ともなりました。

これらを背景に
ひと昔前のように家族揃って墓掃除を行なう家も
年々少なくなっているように感じます。

さらに、最近は
「お墓は先祖代々の霊が眠るものであり
今後も大切に守り続けていくもの」という考え方から
次の代に余計な負担を掛けないスタイルが
求められつつあります。

その流れの中で
最近は永代供養のお墓も人気が高まりつつあります。

また、
ネット空間上のバーチャルなお墓も増えつつあり
スマホ上で、いつでもお墓参り出来るものも
普及しつつあります。

そのような流れもあり
ここ沖縄では故人の遺骨を海にまく
【散骨】も増えているようです。

十数年くらい前、
地元のオジーとユンタクしたときに


沖縄に移住してくるナイチャー(県外の人)は
都合が悪いことがあるとすぐに内地(県外)に帰るから信用ならん

という話になりました。

確かに
沖縄のビジネス界でも
県外の会社は景気が良いときにはイケイケで進出し
地元の企業を差し置いてジャンジャン儲けますが
風向きが悪くなると、あっという間に
店をたたんで県外に引き上げてしまうということが
過去にも何度も繰り返されて来ました。

そんな行為を何度も見て来て
地元の人たちは、そのたびに
ガッカリさせられたことでしょう。

ですので
その時のオジーも


ナイチャーは沖縄に自分の墓を作るまでは信用ならん

と言っていました。

それから年月が経過し
沖縄でもお墓に対する考え方も
だいぶ変わりました。

墓じまいをする人
永代供養のお墓に入る人、
沖縄の海に散骨する人など
今では珍しくは無くなりつつあります。

当時ユンタクしたオジーも
最近はすっかり姿を見かけなくなりましたが
もしかしたら、すでにお墓の中で
墓参りに来る人も少なく
寂しくしていらっしゃるかも知れません。。