登記簿でバレる沖縄の不動産のナイショでの購入

晴れたりジャジャ降りしたり
心変わりの多い沖縄の天気です。

さて
不動産の実務において
不動産の内容を確認する方法の一つに
登記簿の取得があります。

売買の対象となる不動産の登記簿を取得するのは
当り前の話ですが、それ以外にも
近隣の登記簿も取得します。

例えば、
土地や一戸建てには
隣接する土地が必ずありますので
その所有者の確認を行なうだけでなく
近隣との境界線上に越境等があった場合の
覚書等の手続きをスムースにするための
相手方の情報収集の一つです。

また
不動産の価値を決定する
大きな要因の一つである「接道の有無」を
確認するための手段の一つとしても使用します。

このように業務の一環として
登記簿の情報を多数取得していると
色々な発見に遭遇することもあります。

例えば
ヤンバルの海沿いの土地の登記簿を調べていると、
県外の上場会社が一帯の土地を所有していたりします。

内容を詳しく確認すると、その会社は
現在の【美ら海水族館】のある場所で
【沖縄国際海洋博覧会（沖縄海洋博）】が開催された
1975年以前にこの周辺の土地一帯を爆買いしています。

当時のこのエリアの土地は
二束三文だったと思われますので
沖縄で海洋博が開催されるという裏情報を入手したこの会社が
土地の値上りを見込んで購入したものです。

ちなみにこの会社は
海洋博の工事にもちゃっかり参画していますので
海洋博の開催に関するその筋からの情報は
かなり早い段階で入手していたことが
登記簿の情報からも分かります。当然その筋への見返りも（苦笑）

海洋博周辺の不動産以外にも
現在もご活躍中の大物政治家が
2000年前に沖縄の海沿いに土地を購入したのは有名な話ですが、
これも以前、周辺の土地の調査をしている際に
その登記簿に遭遇しました。

登記簿を拝見すると
その政治家が土地を購入した相手は
地元の有力者でもあったようですので
何だか臭います。（笑）

それ以外にも、最近では
有名芸能人が沖縄の離島で
宿泊施設を計画中の土地の登記情報に
遭遇しました。

ミーハーな不動産屋としては
県外や海外の方々が、沖縄の不動産を
どのくらいの割合で所有しているのを
一度知りたいものです。