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不動産の売買と井戸のご関係

日替わりでの寒暖の差が激しくなり
県外では紅葉が楽しみになっていく季節ですね。

さて
世の中には井戸のある家が
たくさんあります。

ここ沖縄でも
海の近くから高台の地域まで
敷地内に井戸がある土地はゴマンとあります。

人間の体の約60パーセントは
水分で出来ていることもあり
水は人間の命の元です。

その水を遠方まで汲みに行かなくても
自分の土地の中で水が確保出来るという意味で
井戸がある家は貴重であり
かつ資産価値も高いものです。

また、井戸の水は飲用・食用だけで無く
洗い物に使ったり、体を綺麗にしたりにも使われましたし
火災の際の消火にも使われ、
人間の財産も守ってきました。

少し話はそれますが
沖縄の泡盛は以前は王族しか口にすることの出来ない
高級な飲み物であり
首里城の周辺には70軒近くの泡盛工場が有ったと言われています。

その泡盛つくりに欠かせないのが水であり
泡盛工場の敷地の中には、やはり井戸があり
大切に扱われていました。

そんな貴重なお水の供給源である井戸も
不動産の売買となると、井戸のある土地は
いつからかマイナス要因として扱われるようになりました。

これには諸説が有りますが
井戸には幽霊が出るためという説もあります。

通常、井戸は深い縦穴のため
誤って人が落ちて亡くなることもあったでしょう。

また、
井戸の上に打ち首の幽霊が出るという説もありますが
これは、昔、刀で打ち首をされる前に
井戸でクビを洗ったためとも言われています。
「首を洗って待つ」という言葉の語源でもあります

しかし、
「井戸に幽霊が出る」というのを大きく印象付けたのが
とあるホラー映画で井戸から貞子さんが出てくるもので
このシーンがブームとなった頃から
「井戸」イコール「薄気味悪いもの」という印象がメジャーとなりました。(笑)

そして、それが現在でも、
「井戸のある土地は怖いもの」
という固定観念がついてしまったのでは無いかと言われています。貞子さんのせい?

しかしながら
最初に書きましたように
本来、井戸は貴重ななものです。

また、井戸には龍神さんなどの
神様がいらっしゃると言われており
神聖な場所であるとともに
パワースポットでもあると言われています。

不動産の売買では
敷地内に井戸がある場合は
敷地をより広く使うために
井戸自体を埋めてしまうケースがよくあります。

その際に
安易に井戸を埋ると、
神様がお怒りになるということで
通常はお祓いを行ないます。

そのお祓いによって
井戸にいらっしゃる神様が天に戻られ
井戸の中に誰もいらっしゃらなくなってから
井戸を埋めるという流れです。

逆の言い方をすると
きちんとお祓いをしてからであれば
井戸を埋めることは何ら問題が無いということです。

つまり
井戸がある土地の売買であっても
何ら問題は無いということなのです。