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不動産の売却時にホームインスペクションの知識を生かす不動産業者

この時期に雪を見て喜ぶのは
沖縄の人くらいと言われています。(笑)

さて
日本の住宅制度を所管する国交省が
鳴り物入りで導入した【ホームインスペクション】。

ホームインスペクションとは
簡単に言うと、
不動産の売却時に、建物や設備の状況を
建築の専門家が目視で診断する有償の制度です。

不動産業界においても
不動産の売却時に
ホームインスペクションの斡旋の有無と
インスペクションを実施した物件である場合には
その旨の説明が義務化されました。

お上が鳴り物入りで導入を決めたことですので
それに従い徐々に普及していくのが通常モードですが
あれから約7年が経過しますが
このホームインスペクションは
相変わらず鳴かず飛ばずの状況です。(苦笑)

まぁ、お上のやることは
得てしてこのような事例も多いのですが
役所は定期的に人事異動もあり
導入当時のメンバーもすっかり入れ替わっていますので
彼らは誰もとがめられることはありません。(笑)

当社でも
不動産の売却時に
ホームインスペクションの斡旋を行なっていますが
採用されるのはごくわずかです。

このインスペクションがなかなか普及しないのは
理由があります。

それは、
不動産の売却時における
売主と買主との相反する利害関係の相違にあります。

ここから少し細かい話に入っていきますが
日本の制度においては
インスペクションは
主に売主側が実施するメニューの扱いになっています。

国交省の目線で言うと
「不動産を売却する際にインスペクションを実施すれば
売主は自信を持って売却出来るし
何なら少し高い価格で売却することができる場合がある」
という期待です。

しかしながら
売主からするとインスペクションは


愛着のある自分の不動産の粗探しをされている

という感覚でもあります。

ましてや、それが有償ですので
わざわざお金を払って不快な思いをしてまで
実施する気などないものです。

そして、そもそも


自分の不動産は世の中で一番良いものなので
インスペクションなどしなくても
その良さをわかってくれる人に買ってもらえば良い。

というのが売主側の心理です。

これに対し買主の方は


高いお金を払って買うんだから、インスペクションの有無にかかわらず
不具合なんて無いのは当り前のこと

という感覚です。

このように
インスペクションの導入によって
喜ぶ人があまりいないのも
普及しない大きい理由の一つです。


じゃあ、インスペクションの費用を買主が負担する
というのはどうですか?あっ

不動産の実務でも
実際にそのようなケースはありますが、
それでも、売主側にとっては、
有償・無償に関わらず
自分の不動産に対して
インスペクションを実施すること自体に
抵抗があるのです。

これらの背景から
アメリカでは一般的に普及しているインスペクションも
日本ではなかなか普及せず
今後も画期的なことが無い限りは
鳴かず飛ばずの状況が
このまま続くことになるでしょう。

しかしながら
こと不動産業界においては
不動産の売却時に独自のサービスとして
簡易的なインスペクションを実施している会社もあります。

また、
インスペクションの知識を生かして
建築や設備のチェックを行なっている不動産屋は
たくさんあります。

自分の不動産に対し
愛着を持っている売主さんの心理にも配慮しながら
出来る範囲でのチェックを行ない
販売の際には買主さんにそれらの状況を説明するのです。

それによって
誰も不快な思いをすることなく
より安心して不動産の売買が実施出来ればという
不動産屋の思いです。