何かと雨降りの多い今年の沖縄は
ダムのお水もほぼ満杯状態が続いています。現在96%
さて
不動産の仕事をしていると
世の中の流れの変化をダイレクトで感じることが
よくあります。
例えば
マスコミ等でよく
「沖縄の不動産は高値が続いています」と報道されますが、
実際に、中古マンションの類似のお部屋が
数年前より1,000万円以上高い金額で
売買されるのを目の当たりにします。続く沖縄不動産バブル
また、最近増えつつあるのは
実家やお墓の整理です。
沖縄も
ご先祖さまを大切にする文化が強く残る地域ですが
そんな沖縄であっても、誰も済まなくなった実家を
計画的に売却される人が増えつつあります。
子供たちが独立し
実家に誰も住まなくなるという事象は
田舎の地域を中心に以前からあった話で
その家に仏壇があった場合は
その仏壇だけを置いておく建物(神屋)を残し
あとの建物は解体するという風習は以前からありました。
しかし、最近は
誰も住まなくなった実家そのものを残すことはもちろん
仏壇だけを置いておく神屋を残すことさえも
後世に負担を継承することになるという考え方から
実家の建物を全て解体し、敷地を売却される家も
徐々に増えて来ています。
また、お墓についても
集合墓地等では無く
自然環境に恵まれた場所あるお墓等は
身内が近くに住んでいる場合であっても
お墓のある敷地内だけで無く
お墓までの道中の草刈りなど
どうしても維持管理の負担が大きいものです。
まして
近くに身内が住んでいない場合は
年に1回のお墓参りも、
いろいろな意味で負担となります。
それらを子供たちの世代に継承するのは
忍びないという考え方から
先祖代々のお墓であっても
管理の手間が掛らない永代供養に移転される家も
増えつつあります。
とくに昭和の時代の方々は
自分たちが生まれ育った実家はもちろん
ご先祖が眠るお墓には、
色々な思い出が詰まっているものです。
これまでは
それらを形のあるまま残すことがごく当り前のことでしたが
否の時代は、子供たちやその家族も
自分たちの人生を自由に生きるのが
尊重される世の中に変わって来ています。
寂しい気もしますが
思い出は形ではなく
記憶に残す時代になりつつあります。
私たちが生きた証は
所詮、記憶でしか残らないものです。奥様には記憶にさえ残らないものです