台風とは関係の無い来週の暴風雨の予報が気になる沖縄です。
さて
不動産の営業マンの中には
自分たちの会社で不動産を購入してくれたお客さんに対し
![]()
長いお付き合いになりますね
と言い放つのを
慣わしとしている人もいらっしゃいます。
不動産は長期の消費財ですので
例えば、新築住宅の場合は住んでいる間に
定期的なメンテナンス等もあり
その度に購入した会社とのコンタクトが続くことになります。
また、中古の不動産の場合でも
引渡後に設備の不具合やリフォーム等の際に
購入した時に関わった不動産業者に
問合せの連絡を頂くこともあります。
しかし、
かと言って
全てのお客さんとの関係が
長続きする訳ではありません。
中には
購入後、数年で売却し
すでに所有者が変わっていることもあります。
また、最近は
必要以上にプライベートに関わって欲しくない
という所有者も少なくないものです。
そんな中、以前、
当社で中古の不動産を購入頂いたお客さんの
ご近所さんから当社に連絡がありました。
![]()
○○さんに不動産を売ったのはオタクですか?
![]()
何かありましたか?
話を聞くと
当社で不動産を購入頂いた○○さんとは
空き地を挟んだ2軒隣りの方でした。
![]()
○○さんがまいた除草剤で
ウチの庭の植物が枯れたぞ!
どうやら
隣の空き地の雑草対策で
○○さんが除草剤をまいたところ
その隣の庭の植物まで枯れてしまった
ということのようです。
また、
除草剤をまくにあたっては
自分たちには何の連絡も無かったとのことです。
それまでは平穏な生活をしていたのに
○○さんが近所に不動産を購入したセイで
自分たちの生活に被害か出ているということで
腹の虫が治まらず、
その不動産を売った会社をネットで調べていたところ
当社がヒットしたという流れのようです。
被害にあったご近所さんのお気持ちは
お察しいたしますが、残念ながら
不動産を購入した人の素行までは
不動産業者にはどうしようもないものです。
○○さんの場合は
フランチャイズ系の同業者さんから
申込みを頂いた買主さんでしたが
仮に、これが当社と直接面識のある買主さんだった場合でも
やはり不動産業者に出来ることは限られています。
当社に連絡のあったご近所さんには
その旨を丁重にお伝えするとともに
○○さんを紹介頂いた同業者さんにも状況を伝え
必要に応じて対応してもらうこととしました。
賃貸物件でもそうですが
不動産の場合は、契約が完了するまで
ネコをかぶっている人は
一定数いらっしゃるものです。
賃貸物件であれば
建物の所有者として
ある程度は入居者さんを管理できますが
売買物件の場合は、所有者が変わってしまうと
不動産業者が関われる権限は無くなります。
仮に法に触れるものであっても
不動産業者が通謀・共謀していない限りは
直接警察に対応をゆだねるしか手段がないのが現実です。
これらを未然に防止するために
不動産業者は物件を案内する段階から
お客さんの審査を始めているのです。
一般の方々が
不動産業者の豹変を見抜けないのと同様に
不動産業者も不動産を購入した後の買主さんの豹変も
なかなか見抜けないものです。(笑)