インバウンド需要vsオ-バーツーリズムの仁義なき戦い状態ですね。
さて
3年前のTVドラマ化で
すっかりメジャー化した「正直不動産」。
それまでの
不動産業界のダークなイメージを一転させる
偏向報道となりました。(笑)実態は変わらないけどね
そのTVドラマの影響で
世の中には「我こそは正直不動産」を名乗る不動産会社が
たくさん現れ出しました。
また、
不動産業界で働きたいという人材も
増えていると言われています。
みなさん
自分たちの姿を、山Pや福原 愛 遙さんに
重ね合わせていらっしゃるようです。(笑)
これらは
不動産業界のダークなイメージの払拭と
現在の人手不足の社会において
不動産業界としては喜ばしいことで
そういった面では、正直不動産や
山Pたちの貢献は大きいものです。
また、「正直不動産」は
来年には映画化もされるそうですので
今後ますます世の中には「正直不動産」を名乗る方々が
増えることが予想されます。
しかし、その一方で
話題性重視で「我こそは正直不動産」を名乗ったがために
困っていらっしゃる事例もチラホラ聞こえて来ています。
例えば
「正直不動産」を名乗っていた不動産業者が
空き地の地主さんから土地を購入しました。
空き地の地主さんからは
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土地の管理に困っていたので大変助かりました
と感謝されました。
土地を購入した不動産業者は
その土地をきれいに造成し
住宅向けの土地として販売しました。
間もなくして
「土地を購入したい」という人が現れ
不動産業者はその人に土地を売却することになりました。
土地の購入者からは
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良い土地を購入させて頂きありがとうございました。
と感謝されました。
それから1年後
土地の購入者が
家を建てようと工事をしたところ
地中から産業廃棄物らしいものが出てきました。
家を建てるためには
廃棄物を撤去・処分するための追加費用がかかると
工事業者から言われました。
困った土地の購入者は
土地を買った不動産業者に
廃棄物の処分費用の負担を依頼しました。
不動産業者が売主となる場合
2年間の契約不適合責任(昔の瑕疵担保責任のようなもの)がありますので
応じなければなりません。
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オタクは正直不動産ですよね。
地中に廃棄物が埋まっていることなど全く知らなかった不動産業者は
処分費用の一部を、元々の土地の所有者に負担してもらおうと
地主さんに報告しました。
地主さんからは
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ワシも知らんかった。オタクには土地を安く売ったんだからそちらで何とかして下さい。
オタクは正直不動産でしょ。
と言われました。
土地を売って儲けたんだから
そのぶんで負担しなさい
ということです。
確かに、その土地の売買にあたっては
地主さんの土地を
不動産業者の「媒介」により
そのまま第三者に販売するという方法もあったはずです。
しかし、その不動産業者は、
「媒介」による仲介手数料よりも儲けの大きい
「土地の買取り~売主」を選んだという経緯があったことでしょう。
地主さんはそのことを言っているのです。
こうして
不動産業者は
土地の購入者の要求通り
廃棄物の撤去・処分費用を全額負担することになりました。
不動産業者にとっては
元々の地主や土地の買主のために
「良かれ」と思って費用を負担しましたが
両者からは「当り前ですよね」くらいの感覚にしか
思われていなかったことでしょう。
しばらくして
その不動産業者は
自らを「正直不動産」とは名乗らなくなったようです・・・