おはようございます。
8月の終わりとともに
県外では夏も終わりますが
今年の夏は、コロナによる外出自粛で
いっそう短く感じているのではないでしょうか。
さて、そんな中
週末は沖縄に台風8号が接近しました。
台風のピークは過ぎ
今後沖縄からは徐々に離れて行きますが
気象庁さんは「しばらくは激しい雨に気を付けて下さい」
と警戒を発しています。
しかしながら、県外と違い
沖縄で台風の怖さを実感するのは
雨ではなく【風】です。
沖縄でも、台風による大雨で
川が氾濫することはありますが
県外と違い、沖縄には
流れの激しい川はほとんどありません。
流れが激しくなるのは
高低差のある地域を流れる
普段は穏やかな小川のような一部の河川です。
よって、沖縄では、県外のニュースでよく見かける
「濁流に飲み込まれて」という被害はまずありません。
そして、沖縄の河川が氾濫するのは
台風による大雨と高潮が重なったときなのです。
これに対し
沖縄の台風の風は
半端じゃ有りません。
瞬間最大風速70mクラスの台風は
時速に換算すると約250km/時になりますので
家の周りを新幹線がオラオラ状態で走り回っているようなものです。
そんな状態ですので、
家も吹き飛ばされるんじゃないかという
恐怖をリアルに感じます。
これが沖縄の台風の怖さです。
これらの台風の怖さを知っていますので
普段は「なんくるないさー」の地元の人たちも
台風が来るとなると、事前の台風対策は
しっかりされます。
不動産関連で言うと
建設現場の足場に掛かっている
メッシュ系のシートを外し
柱に巻き付け、足場の倒壊を防ぐ対策をします。
このシートを外すのも、
又、台風が去った後に再度取付けるのも
現場からすると手間の掛かる面倒な作業です。
しかし、県外の建設現場で「強風で足場が倒壊した」
というニュースが流れますが
あれは足場に掛かっているシートが
風にアオられて足場ごと倒れてしまうのです。
当然、県外の建設現場もそれは知ってますが
台風による強風の予測を読み違えたり
天候の急変が予測できなかった等で
被害が発生してしまいます。
沖縄の現場の人たちは
その怖さを知っているので、
風がそれほど強くない台風の場合でも
手間を掛けてシートを外します。
これらのリスク回避の観点は
素晴らしいものがあります。
今回の台風8号は
沖縄には上陸せず
また暴風域にも入らず
徐々に去って行きます。
沖縄には長年に渡り台風と戦い、
また付き合ってきた
自然災害への防災のノウハウとして
県外の参考になる点もあります。