おはようございます。
しばらくは雨模様の続く沖縄です。
さて、
不動産の売買等で
県外から沖縄への引越しを予定している人から
「近隣への挨拶はどうしたら良いですか?」
と聞かれることがあります。
ひと昔前までは
引っ越しをした際には
周り近所に挨拶に行くのは
当たり前のことでした。
挨拶を通じて
近隣とのコミュニケーションを始める
キッカケともなっていました。
とくに、小さい子供のいる家庭は
近隣で一緒に遊ぶ子供がいるのは
何かと安心なものです。
しかし、その後
世の中も人の価値観も変わり
近隣への挨拶に行く人も
すっかり減ってきました。
周り近所との付き合いを「億劫」と感じる人もいますし
「自分たちの生活に干渉して欲しくない」
という人もいらっしゃいます。
子供たちも塾や習い事で忙しく、
また遊びも、スマホやタブレットなどネット上でのもので
リアルな遊びは少なくなりました。
そういう方々の家に引越しの挨拶に行くと
かえって迷惑がられたりします。(苦笑)
また、自宅を購入し引っ越した場合と
賃貸で入居する人とでも
周り近所との付き合い方にも差があるものです。
自宅を購入し、引っ越してきた人は
そこに長く住むことを想定していますので
近隣との関係も上手く保っていきたいと思うでしょう。
その一方で、転勤族など
賃貸での一時的な住まいと思っている人は
数年後にはまた引っ越して行くことになりますので
近隣とそれほど親しくする必要もない面もあります。
とくに、人の出入りの激しい都会では
一戸建て・マンション・アパートに限らず
コロコロと住む人が変わったりします。
また、都会は物騒でもありますので
一人暮らしの女性が周り近所に挨拶に行ったために
不要なトラブルや事件に巻き込まれてしまう
ということもあります。
これらに対し、ここ沖縄も
セキュリティー万全のオートロック付きの新築マンションや
県外ナンバーの高級車がとまるオシャレな一戸建ても沢山でき
すっかり都会化しています。
そういうところに住む人たちは
何だか敷居が高そうにも思えます。
しかしながら
沖縄に移住してくる方々は
美しい自然と地元の人たちの温かさに惹かれた人も
少なくないと思います。
ですので、近隣への挨拶は
ウェルカムだと思いますので
積極的に行かれてみてはいかがでしょうか。
万が一、
都会のように冷たくあしらわれても
「そういう人の住む家だ」ということが分かっただけでも
価値があります。(笑)
また、そんな都会化とは全く縁のない
沖縄の田舎の地域によっては
意外にも排他的なところもあります。
「沖縄の地元の人」というと
「人当たりが良くて親切で温かい」という
イメージがありますが、
それは観光客相手だからです。
昔ながらの人たちが住む地域は
「地元」という意識が強く
県外からの移住者はもちろんのこと
同じ沖縄の人であっても
他の地域から引っ越してくる人を
「よそ者」扱いする地域もあります。
そのような地域に
縁があって引っ越すことになった人は
近隣への挨拶は是非行った方がいいです。
最初は
冷たくよそ者扱いされるかも知れませんが
それが最初の一歩なのです。
ということで
沖縄での引越しの際の挨拶については
一戸建ての場合は「自分の敷地に接するご近所」、
マンション等の集合住宅の場合は
「両隣りと上下の部屋」という
昔ながらのスタイルで挨拶に行ってみるのが良いと思いますよ。
その方々と上手に付き合っていこうと思えば
その挨拶をキッカケに徐々に距離を縮めて行けば良いですし、
「面倒くさい」と思えば距離をおいて付き合えば良いのです。