不動産の売主に求められる品格

昼間の強い日差しとジリジリ来る西日が
夏を物語っている沖縄です。

さて、これまで
たくさんの不動産売買のお手伝いをさせて頂きましたが
「不動産は世の中に同じものは二つと無い」と言われるのと同じように
売主さん・買主さんも十人十色です。

その中で、
売主さんについては
売却にいたる理由や背景が
売主さんの心理の背景にある場合も多いものです。

例えば
経済的な事情から
不動産を手放さざるを得なくなった売主さんは
物件に対する愛着が強いものです。

また、
泣く泣く手放さざるを得ないという背景から
何らかの挫折や葛藤を抱えていることも多いため
人と接するときに優しさを感じるものです。

その逆で
ガツガツした売主さんの場合は
お金についてもガメツイものです。

そして、
いったん買主が見つかると
サッサと引渡しをして
売買代金をもらってあとは知らんぷり
となるものです。

不動産の売買は
物件を売りに出してから
買主との売買契約の締結～引渡しまで
スンナリと行くことも多々有ります。

しかし中には
懸案事項が出てきて
それを解決しないと買主への引渡しが出来ない
という場合も出てくるものです・

例えば、
土地建物の場合は
・隣地所有者との境界の確定
・境界に対し越境が発見された場合のその解消
・すぐに解消できない場合は、将来の解消を約束する覚書の締結
などです。

これらは、
売主と買主がまずは状況をきちんと理解した上で
問題を解決して行こうというお互いの気持ちと協力がなければ
話しは進まず、結果的に問題も解決できません。

中には、問題を解決するために
相応の費用負担が発生する場合もありますが
それは不動産を売却するのに必要なものであり
その理解と覚悟も必要です。

不動産の売主に求められる品格は
・理解力
・問題を解決していこうという気持ち
・相手を尊重する懐の広さ
・そして感情が安定していること
でしょうか。