日替わりでの寒暖の差が
桜の開花と花粉の飛散をもたらします。。
さて
南北に長い沖縄本島では
「国道58号線」が大動脈と言われていますが
もう一つの大動脈に【沖縄自動車道】があります。
国道58号線が西側の海岸線を走っているのに対し
沖縄自動車道は沖縄本島の背骨(中心)部分を
走っています。
観光客の方々も
時間に余裕がある時は58号線を通って
南国らしい海岸線と、所々で登場する
米軍基地の異国の雰囲気を感じながら
旅を満喫しています。
その一方で
観光に限らず、ビジネスでも
移動の時間の効率を重視したい時は
沖縄自動車道を利用して
時間を節約しています。
そう言う意味では
沖縄自動車道の利用は
私たちの貴重な時間を
お金で購入させて頂いているようなものです。
そんな沖縄自動車道を
県外の人がはじめて利用すると
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県外の高速道路より料金がかなりお得のように感じるわ
と言われています。
確かに
沖縄自動車道は全般的に交通量が少なく
比較的スイスイ走ることが出来るため
移動する距離も時間も効率的です。
しかし、それだけではなく
沖縄自動車道は実際に
県外の高速道路と比較して
料金がかなりお安いのです。
具体的には、沖縄自動車道は
沖縄県の経済対策措置として、
正規料金から35%が値引きされています。
この計算でいくと、
始点の「那覇インター」から終点の「許田インター」までの料金は
現在、普通車で1,040円ですが、正規料金は1,600円です。往復で1,000円以上もお得
この沖縄自動車道の存在は
沖縄の不動産の資産価値にも
かなり貢献しています。
例えば、地元の人にとっては
沖縄自動車道があるおかげで
遠方からの出勤も可能となるため
そのエリアがベットタウンとしての役割も果たし
それによって不動産の利便性・価値が向上します。
また、県外の方々にとっても
一般道での移動では2時間以上かかる場所でも
沖縄自動車道を利用することで
那覇空港からでも1時間程度でサクサク移動できる場所も
たくさんあります。
実際に、
県外の人が沖縄の不動産を探す際には
「那覇空港から1~1.5時間程度」
という条件が付くことも多いものです。
沖縄自動車道での移動によりそれらが可能となり
そのお陰で、県外の方々に高額で売買されている不動産も
たくさんあるでしょう。
不動産の資産価値のキモの一つに
【ロケーション】がありますが交通アクセスの良さは
【良いロケーション】の一つの要因でもあります。
そんな沖縄自動車道の割引措置は1999年にはじまり
現在は「1年間の延長」がなし崩し的に毎年延長され続けていますが
それがこの3月末で再度の期限を迎えます。
延長廃止に対しては、
県や地元の経済界が毎回反対していらっしゃいますので
ご多分に漏れず、今回も猛反発です。(苦笑)
ちなみに、
この割引措置に伴い減額された分は
会計処理上は、お国ではなく
西日本高速道路(株)が自己負担しているそうです。
中には
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そんなに猛反発するんだったら、一括交付金を使えばイイのに
というご意見もありますが
それとこれとは話しが別だそうです。(苦笑)
沖縄自動車道の割引措置の廃止は
地元の方々にとっては大きな値上げですが
視点を変えて、県外の人たちからすると
県外との同レベルの料金体系に戻るだけですので
最初は「高くなった」と感じても
徐々に浸透していくことでしょう。
ですので
割引措置が廃止されたとしても
別に沖縄自動車道がなくなる訳では無いので
「それ自体が沖縄の不動産の価値を著しく低下させるものでは無い」
という考え方もあります。