完成間際の新築分譲マンションが解体されるという不動産の闇（つづき）

今日も雨模様となりそうですが
週明けには「梅雨が明けた模様」宣言が出そうな沖縄です。

さて、
昨日の続きです。

東京の国立市での
新築分譲マンションが
完成間際に解体されることになったことについてでした。

完成間際の新築分譲マンションが解体されるという不動産の闇

当ブログを含め
本件が炎上しつつある中、
昨日、積水ハウスさんがあらためて
今回の中止に至った理由をホームページで公表しました。

積水ハウスHP　→　chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/library/2024/20240611/20240611r.pdf

内容を要約すると
「合法な計画のもとで、景観対策もしっかり検討し
その上、2回の設計変更を行なう等の対応をしてきたが
実物が出来上がり、景観についてあらためて検討したところ
ヤバそうなので中止します。ごめんなさい。」
というものです。

積水ハウスさんとしては
ちまたの様々な憶測に対し、
これ以上、話が炎上しないように出したコメントで
そう言う意味では一定の効果はあったとは思いますが
その一方で、本コメントを見た人の疑問が払拭できない
肝心な部分が抜けています。

それが
「実物が完成するまでの間に、なぜ再検討がされなかったのか」です。

逆の言い方をすると
「完成したのに、なぜ再び検討することになったのか」
という背景についてです。

マンションの建設は
外壁等の外回りの工事が先行し、
その後に設備や内装等の内部工事を行ないます。

よって
今回のマンションも
おそらく今年の早い段代で
10階建ての形が出来上がりつつあったものと思われます。

そうすると
景観への影響の再検討はもっと早く出来たと思います。

それが、完成間際になって
再検討～中止に至った理由は別にあるのでは？
と詮索してしまうのが自然な心理です。

一部の専門家は
「いわく付きのマンションと言うことで、
引渡しをした後に、不動産市場において
本マンションの評価・価値が低下するのではないか。」とか
「それに伴い将来の売却の際に購入者からの訴訟があるのでは無いか」、
また、「それらのリスクも含め、積水ハウスさんの企業イメージの悪化を
懸念したではないか」等のコメントが出ています。

また
「ここに来て何か大きな力が働いたのでは？」
と考えてしまうのも自然の心理です。

まぁ、この話の真相は
当事者にしか分からないことですので
後々、どこからか暴露話が出るのを待つしかありません。

今回の国立市の事例に限らず
適法な手続きを経て建築の許可を取得したにもかかわらず
景観や日照や電波障害を理由に
地元住民から反対運動を受けるマンションの事例は
他の都道府県でもたくさんあります。

ここ沖縄でも
高層マンションの建設に伴い
周辺住民からの訴訟に発展した事例もあります。

いずれも建築の手続き上は適法だということからすると
トラブルの原因は「法律の抜け・モレ」とも言えます。

マンションに限らず
新たに不動産を建築する際に
業者側は適法に建設をしているが
その一方で、周辺住民が不利益を被るとされる
法律や条例となっているのが現状ということです。

しかしながら、
少しくズルい業者となると
あえて、法律や条令の「抜け」を付いて
事業を進めるところもあります。

また、
その手の業者が事業を行なうときには
大きな力を利用して
行政と結託することもあります。（苦笑）

沖縄でも
一般の個人では建設の許可が到底下りそうにないものを
地元の大手企業や県外のお金持ち企業がコネを使って動くと
行政が難なく許可を出したり、
特例で建築の許可が出ることもあります。

その際のお役割を果たすのが
政治家や議員さんとも言われています。（苦笑）

沖縄では
今月に県議会議員の選挙がありますが
言い方はアレですが
たかが一地方自治体の議会の選挙なのに
各政党の県外の大物さんたちが、
わざわざ時間とお金を掛けて
沖縄に応援演説にいらっしゃいます。（笑）

もちろんまっとうな候補者もたくさんいらっしゃいますが
派手に活動されていらっしゃるところを見ると
沖縄の選挙には、それだけのお金と
その後の力が動くということなのでしょう。

まあ、結果がどうなるにせよ
不動産の世界に対しても
一部の企業や人にだけ
大きな力が働かないよう
よろしくお願いします。