「沖縄を直撃」の報道にも関わらず
ほとんどスルーされていた台風14号でした。
さて、世の中には
○○専門の不動産会社がたくさんあります。
沖縄にも
「軍用地専門」「外人住宅専門」「社宅専門」など
いろいろな分野の不動産屋があり
それぞれ大活躍をしていらっしゃいます。
以前、ある国会議員さんが
「何で2番じゃダメなんですか?」と
おっしゃっていましたが、
どんなにニッチな分野であっても
1番をうたうことは
その分野でのビジネス成功の王道と言われています。知事選では2番にもなれなかったですけどね(苦笑)
それと同じ考え方で
「専門」の名のもとに
ある分野に特化することは
不動産業界でも大切なことです。ボッタクリ専門etc
そんな中
先日、○○専門をうたう県外の不動産屋が
とある疑いでお縄になりました。
その不動産屋は
入居者と結託して
ウソの情報で賃貸契約を行ない
入居の手助けしたそうです。
一般的に、賃貸物件では
不動産の所有者であるオーナーさんが賃貸人となり
賃借人との賃貸契約を仲介するのが
不動産屋の役割です。
その不動産屋が
ウソをついて賃借人を入居させようと思えば
オーナーさんをダマすのは容易なことです。
さらに、今回はその偽装工作を
オーナーさんにバレにくくするために
その部屋を不動産屋がいったん借り上げ
それを賃借人に又貸しするという
「サブリース」という形態を取っていました。
建物のオーナーさんからすると
入居者の有無にかかわらず
不動産屋から毎月家賃が入って来るとともに
空室の心配をしなくても良いという
メリットだらけですので
すぐにダマされるものです。(苦笑)
こうして
今回の不動産屋も
マンマとオーナーさんをダマして
結託した賃借人を入居させることが出来ました。
ちなみに
今回お縄になった不動産屋は
裏の世界では「夜専門」とも言われていたそうです。
「夜専門」と言っても
スナックなどの飲食店ではなく
「風俗」や「裏風俗」の物件の紹介に
強みを持っていたそうです。最近の風俗は夜営業だけじゃないけどね
そこに
賃借人とのマッチングが生じ
本来は風俗が禁止のエリアなのに
偽装した契約の締結により
賃借人の入居・裏営業を手助けした疑いのようです。
繰り返しになりますが
不動産屋がウソで契約を偽装すれば
何でもアリの状態となり、風俗に限らず
反社な方々の入居もOKとなってしまうのです。
これはモラルの問題ではなく
法令の遵守という基本的なことです。
ちなみに
今回お縄になった不動産屋のサイトを拝見すると
見た目もよく出来ているとともに
ご多分にもれず「誠実」「安心」をアピールされています。
これまでも何度か書いていますが
世の中の不動産屋が
テレビCM等で「誠実」や「安心」をアピールするのは
ワナみたいなものです。(笑)
とくに最近は
スタッフの顔写真や似顔絵入りの
手書きのチラシも増えていますが
これらも、フランチャイズ系の不動産会社がよく使う作戦であり
そういうチラシが親しみやすく
お客さんが引っ掛かりやすいということを
社内研修等でしっかり教え込まれているものです。(笑)