少子化の時代に
季節外れの4つの台風ですか・・・
さて
そんな台風にも関連した話ですが
先月10月に火災保炎料が値上げ・改訂されています。
また値上げの話ですか。もうウンダリです
大切な話でもありますので
そうおっしゃらずに聞いて下さい。
今回はとくに
沖縄の状況に絞ってまとめますので。
今回の保険料の改訂では
不動産の所在する市町村単位で
水害リスクの危険度を5段階に区分しています。
*1等地(リスクが最も低い)~5等地(リスクが最も高い)
具体的な区分は下記のサイトから確認出来ます
水災等地検索:https://www.giroj.or.jp/ratemaking/fire/touchi/
ちなみに沖縄の市町村は
・多良間村:1等地
・金武町、西原町、渡嘉敷村:3等地
・その他の市町村:2等地
となっています。
この区分に応じて保険料が設定されるということになりますが
具体的な値上り状況を次に見ていきます。
火災保険は建物の構造で
大きく3つに分類されていますので
今回の沖縄での具体的な値上り率を整理します。
M構造(マンション等)
・1等地:18.1%
・2等地:20.4%
・3等地:23%
T構造(鉄骨造の耐火住宅等)
・1等地:19.1%
・2等地:21.9%
・3等地:25%
H構造(木造住宅等)
・1等地:20.8%
・2等地:22.4%
・3等地:24.1%
ザックリ言うと
1等地~3等地の区分の中では
沖縄の値上り率は全国でも最上位に近いです。
今回の火災保険料の値上げの理由は
昨今の自然災害の増加によるものというのは
想像するのに難しくないでしょう。
しかしながら
今回の値上げが決定したのは
実は1年前の2023年の6月です。
そして、
昨年の6月に値上げを決定した自然災害は
2022年までのものです。
逆の言い方をすると
2023年および2024年に発生した自然災害は
今回の値上げには反映されていないということです。
つまり、
今年の10月に沖縄ベースで約1.2倍
火災保険料が値上りしましたが
間もなく次の値上げが訪れる可能性が高いと言うことです。
また、火災保険は
とくに自己所有の不動産の場合は
複数年契約で加入している人も多いため
今年は値上げがなくても、次回の更新時に
1.2倍以上の水準で値上げするということも想定されます。
このように
火災保険料の値上げは
自然被害の発生~値上げの起案~値上げの敢行
というようにタイムラグがあるため
自然災害が発生するたびに
これでまた火災保険が値上りする・・・
と考えて頂いても
間違えはない状況です。
沖縄では先日もヤンバルで大雨による
自然災害が発生していますが
台風や大雨などの自然現象は避けることが出来ません。
とすると
自然災害から守る環境の整備と不動産が
沖縄でも今後ますます求められます。