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不動産はなんくるならんさ~

プロアスリートが沖縄でキャンプをする時期になると
天気が悪くなるのが沖縄の習わしです。(苦笑)

さて、
不動産の売却に際し
売主さんが思いがけず苦労されることの一つに
隣地所有者さんとの関係があります。

これは
隣地所有者さんとの関係が
必ずしも悪いケースばかりではなく、
これまでは良好な関係であった場合でも
売却に際して気まずくなることがあります。

例えば
土地付きの不動産を売却する際には
隣地との境界を確認します。

境界点を厳密に確認する方法としては
家屋調査士にて測量を行ない、境界点を復元した上で
隣地所有者に確認のサインをもらいます。

しかし、
過去に境界復元を行なった土地であったり、
土地の区画が整然としている地域の物件では
境界復元を省略するケースも実務としてはあります。

この境界の確認と合わせて問題となりやすいのが
隣地との境界にあるブロックやフェンスです。

この境界ブロックやフェンスが境界線上にある場合は
「両者で話し合い、両方で費用を出し合って造った」というケースもあれば
「どちらが造ったのか分からない」というケースもあります。

両者で費用を出し合った場合は
基本的には売却後もそれを継承することになりますが、
もし、どちらか一方が造った場合は
そのブロックやフェンスが相手側の土地へ越境している
ということになります。

これまでは特段気にもならず
プランターや装飾を付けるなど
お互いに自由に使っていたブロックやフェンスも
その所有者が明確になった途端に
「お隣りさんはウチのフェンス(ブロック)を使っている」とか
「お隣りさんのフェンス(ブロック)がウチの土地に入り込んでいる」等の
些細なことが気になり出すことがあります。

それに伴い、
お隣りさんとの関係の中に
何か引っ掛かるものを感じるようになります。

境界のブロックやフェンスだけでなく
お隣りさんの水道管や排水管が
自分の敷地内を通っているケースなどもあります。

当初は
「相手が困っているんだから・・・」というお互い様の精神で
それを承諾したという背景もあるとは思いますが、
年月が経過し、それらの土地を売却することになった際に
そのことがネックになる場合があります。

不動産を購入する側の立場からすると
「自分の敷地の中に他人の何かが存在する土地よりも
そんな煩わしいことが存在しない別の土地を選んだ方が安心」
という心理が働くものです。

厳しいようではありますが
不動産の「なんくるなるさ~」は
「なんくるならんさ~」となるケースも多いものです。