飛ぶ鳥を落とす不動産屋vs不動産屋を撃ち落とす地検

前線の通過で、この週末は
雨となる地域も多いようですね。

さて、
2019年12月に
大手の不動産会社の社長が
逮捕される事件がありました。

逮捕の容疑は
大阪のあべのハルカス近くにある
一等地の土地の取得をめぐり
巨額の横領があったというものです。

その不動産会社は、大阪に本社があり
関西のマンション業界を取り仕切っているとも言われており
金融機関等への影響力も大きい会社です。

よって、検察にとっても、
事件の首謀者として取り上げるのには
格好の獲物でした。

また、その会社は
新築マンションの分譲事業で
沖縄にも進出しているということもあり
当時は業界の中でも話題になりました。

しかし、
約2年後の2021年10月、
裁判にて「無罪」の判決となりました。

無罪となった背景として
「検察の描いたシナリオ」と
それに沿った「検察の強引な取り調べ」
があったことが認められました。

それにより
有罪を立証する検察側の柱となっていた証言も
信用性に欠けるとされたのです。

その後、
大手不動産会社の社長の無罪が確定した後は
この事件は何ごともなかったかのように
フェードアウトしました。

社長が逮捕された後も
その大手不動産会社は
事業を継続してきました。

沖縄でも相変わらず
マンションの分譲を行なっていました。

会社を存続することができ
何よりです。

今回の事件は
飛ぶ鳥を落とす勢いの不動産会社の社長を
検察が撃ち落とそうとした戦いでした。

しかし
不動産会社を撃ち落とすのに使おうとした銃が
その辺のバッタもんのお店で売っている
ハトが驚く程度のマメ鉄砲だった
という状況でしょうか。（笑）

ちなみに
無罪が確定したこの社長さん、
違法な取り調べを行なったとして
地検の検事を刑事告発するそうです。タダでは起きないのが不動産屋。

NHKの記事 ⇒ https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220325/2000059315.html