台風に渦巻く雨雲の影響で
しばらくは天候の急激な変化も仕方無い沖縄です。
さて、
昨日の続きです。
地面師よりもリスクが小さく
沖縄向きの悪どい儲けの手口についてでした。
それもやはり
【なりすまし】です。
結局、地面師と一緒じゃないですか
いえ、違います。
地面師は
不動産の所有者になりすましましたが
このケースは所有者の身内になりすまします。
正確に言うと
「身内になる」です。
ターゲットとされるのは
地面師と同様に
不動産を所有している
身寄りのいない高齢者です。
まず
複数の不動産を所有し
身寄りのいなさそうな高齢者を探し出し、
最初はユンタク(おしゃべり)から接近します。
本当に身内や親族等がいないのかを
ユンタクの中で聞き出すとともに
所有している不動産の値踏みもします。
全ての条件の確認が出来たら
急速に親しくし、
また優しくもします。
身寄りも無く、しばらくの間
ひとりで寂しく過ごしていた高齢者は
優しく接してくれる彼(彼女)を
次第に我が子のごとく思うようになり
そのうち、すっかり心も許すようになります。
そして、彼からの
「本当の息子になってもいいよ」の言葉にだまされ
彼を養子にすることにし
役所で養子縁組の手続きも済ませます。
ここまで来れば
もう9割がたは成功です。
あとは、その高齢者が
亡くなるのを待つだけです。
しばらくして、
高齢者が亡くなると
その高齢者が所有していた不動産は
相続により全て彼のものになるのです。
全く合法的な手続きですので
リスクはほとんどありません。
養子になってまでも、不動産が欲しいのですかね~
人にもよりますが
得られる不動産が大きい場合は
そうなります。
実際に、沖縄では、
養子縁組を利用し
付加価値の高い不動産を手に入れ
それを元手に、今では沖縄の中心街に自社ビルを所有するくらい
大きく成長された不動産業者もあります。(笑)
このように養子縁組を利用して
不動産を手に入れたという話は
沖縄ではタマに聞きます。
戦争という不幸な歴史も
関係しているでしょう
養子縁組を利用した不動産の取得を成功させるキモは
身内がいないことを確実に押えることのようです。
養子縁組をするためには
本人の戸籍等を取得することになるので
そこで再度の確認をすることが出来ます。
しかし、高齢者に、
実は隠し子がいたりすると
世の中にはびこる【争続】に成り上がったりしますので
くれぐれも注意が必要です。