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タワマン節税の見直しの概要が見えてきました

急激な日差しの暑さに、短時間の外出でも
肌がジリジリ日焼けするのを感じる沖縄です。

さて、
本日は不動産の税金に関する情報です。

日本の税制において
不動産は「贅沢品」の扱いですので
不動産と税金には密接な関係があるものです。

その中で
今回話題になっているのは
皆さん大好きな【タワマン税制】です。(笑)

タワマンは、お金持ちや成功者の象徴として
一般庶民から羨望の眼差しで見られるという性質上、
そのやっかみから何かと叩かれることも多いものです。(笑)

そのタワマンは
実際に取引される価格に対し
相続税の評価額が極端に低いという現状から
相続税対策の優等生の一つとして君臨しています。

しかし、近年
タワマンを利用して
相続税の節税を露骨に行う人が増えたため
「税の公平性」の観点から
その見直しが求められていました。

これに対し、
総務省・財務省・国交相のお役人さんに
税理士・大学教授・不動産協会等のメンバーを加えた
有識者の方々で協議が進められ
その方向性が見えてきました。

まず現状の整理からですが
不動産には「1物5価」と言い
一つの不動産に対し、
5つの価格があることが
公然と認められています。

「1物5価」についての詳しい説明は
ここでは省略しますが
タワマンで問題になっているのは
このうちの「実勢価格」と「相続税評価額」です。

有識者の会議では
この相続税評価額と
実際に売買されている価格とが
平均で2.4倍の差があるとしています。

節税の観点で言い方を変えると
税金を約40%に下げることが出来ています。
(60%の節税効果)

ちなみに、これは平均ですので
実際にはこれ以上の節税効果があり
タワマンの高層階になると
節税効果80%(5分の1)というのも
珍しくはありません。

同じマンションなのに
なぜ、これほどにタワマンに
節税効果があるかを一言で言うと
それは「税制の複数の抜け穴を利用したもの」
であるからです。(笑)

その抜け穴で一番大きいものは
タワマンは高層階と低層階でも
税金面での評価額はほぼ変らないことです。

これに対し実勢価格は
高層階ほど高額になるのは明白であり
つまり、高層階ほど購入した価格と
相続税の評価額の差が大きくなり
それが大きな節税効果を生み出しているのが実情です。


それって2017年に見直しされませんでしたか?あはっ

2017年に見直しがされたのは
固定資産税の観点のみであり
相続税の評価額については
まだ健在です。(笑)

また、それ以外にも
タワマンは一つの敷地に
多数の世帯が入っていますので
その分、一世帯あたりの土地の税負担が小さくなる
というメリットがあります。

また、タワマンにも
「小規模宅地等の特例」という特典が利用でき
土地の相続税評価額を最大80%減額することができ
これによりさらに節税効果が節税効果が高くなっています。

このようにメリットだらけのタワマンですので
相続税の節税目当ての人は
購入しない理由が見つかりません。

ですので
沖縄のタワマンも
その資産価値と合わせて
相続税の節税効果もうたい文句に
販売がされていました。(笑)

そんなメリットだらけのタワマンで
相続税の節税対策を目論む人が増えると
中には露骨に節税を行なう人も出てくるものです。(苦笑)

それが税務署の目につき
今回の見直しのきっかけの一つになったのも
間違えないでしょう。(笑)

それでは
今回の見直しがどのように進んで行き
それがどこに波及するかについては
長くなりましたので
続きはまた次回で。