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沖縄の民泊物件のオーナーさんのお悩み

梅雨明けとともに
各地で夏祭りがはじまった沖縄です。

さて、
日本が観光立国を目指すという方向性が示されると
徐々に宿泊施設の不足が言われはじめました。

そして、
これまで見たことのないような大型グルーズ船が
日本のあちこちに寄港しはじめ
大量の観光客が来るのを目の当たりにするようになると
投資向けの不動産物件として
多くの人が民泊に注目し始めました。

さらに
東京オリンピックの開催に向けて
宿泊先が圧倒的に足りないという報道がされると
民泊物件のブームに一気に火がつきました。

そして、当時は
不動産業者へ来る問合せも、ほとんどが
「民泊物件ありますか?」という状態でした。(笑)

まるで
東日本大震災のあと
太陽光発電が注目され
どこでもかしこでも
「太陽光発電が設置できる場所ありますか」
の問合せ状態であったときとほぼ同じでした。

その後も
民泊物件は急速に増え
民泊バブルでホクホク顔の人も
多々増えました。

しかし、その後
突如、コロナが襲いかかり
民泊物件の利用者も軒並みキャンセルとなりました。

民泊物件を購入した投資家の中には
金融機関からの融資を利用した人もいましたので
民泊からの収入がストップすると
急速に経営状況も悪化しました。

そして、その中には
民泊の利用者がいないため
そのまま空室にしておくよりは
通常の賃貸物件として賃貸した方が
収入がゼロよりはマシだろう
という考え方から
通常の賃貸物件に切替えた
オーナーさんも少なくありません。

その後、
コロナが徐々に落ち着き
再び旅行ブーズが戻ってくると
日本全国で観光客でごった返しに
なってきました。

コロナ禍の期間中も
日本には多くの宿泊施設が建てられましたが
「それでも宿泊施設が足りない」という
巷でのウワサが聞こえるようになると
賃貸物件に切替えたオーナーさんは
周りの動向が少しずつ気になります。

そして
「やっぱり民泊に戻そう」と
考えるオーナーさんもいらっしゃいますが
残念ながら、賃貸物件として入居した賃借人は
そう都合良くは退去はしてくれません。

「借地借家法」という法律においては
いくら契約上は「○年更新」となっていたとしても
賃借人側から「退去します」との申し出がない限りは
賃借人は好きなだけ、そこに住み続けることが出来るのです。

ですので、
いくら民泊のお客さんが見込めそうになっても
賃借人を差し置いて
そちらに鞍替えはできないものです。

観光客が徐々に増えてきている沖縄でも
最近、このような相談がポツポツありますが
残念ながらそのようなご回答になります。

中には


そこは不動産屋なんだから、上手く立ち退きさせてよ|

こういう時の
「不動産屋なんだから」の意味は
決して良くない使い方なものです。(笑)