朝晩がすっかり過ごしやすくなり
夏の折返し地点を感じる沖縄です。
さて、
端から見ると
苦戦の続いているように見える大阪万博。
世界から約150カ国の参加が
見込まれていますが
パビリオンの建設の時点から
つまずいていらっしゃるようです。
パビリオンは
そもそも建築物ですので
不動産に該当します。
パビリオンは、大阪万博が開催される
2025年4月からの約半年間だけ使用される建物ではありますが
期間中は多くの来場者を迎える施設ですので
建築基準法をはじめ、消防等の法律や設備も
正規の手続きと設置が必要です。
開催まで間もなく1年半ですが
万博に出展する諸外国の方々が
パビリオンを自前で建設するためには
日本の役所に対し、必要な手続きを行い
許可を得た上で施工するには
かなりタイトな日程になってきました。
そこで、万博サイドは
パビリオンを建設するための煩わしい手続きや
建築工事を含めたもろもろの期間の負担を
軽減するために、万博側でパビリオンを建設し
それを出展者側に貸し出すという
「建売方式」も推奨しているそうです。
まぁ
自前で建設するにしても
建売方式で貸与するにしても
万博の開催期間が終了すると
これらのパビリオンは全て解体しなければなりません。
万博といえども
今どきの時代に
使い捨ての建物に巨額の費用を払うのは
如何なものかとも思うものです。
当社は大阪万博に
賛成・反対のどちらの立場でもありません。
しかし
不動産業者の視点からすると
万博の開催に伴い、
会場周辺の不動産の取引が活況となり
閉幕後も安定した不動産相場となることを
期待します。
万博が開催されるのに
不動産取引が活況とならなかったり
一時的には盛り上がったとしても
閉幕から数年後には
人気のない地域になっては
コンパクトシティーに逆行し
町の機能をかえって分散してしまう
負の遺産になるのは避けたいものです。
そういう点では
大阪は過去にも
少し寂しい町を作ってしまった前科もあり
今回の万博の開催場所も
その周辺エリアですので
閉幕後の動向も心配になります。
ここ沖縄でも
沖縄本島北部のヤンバルに
テーマパークの整備が進められていますが
こちらのオープンも大阪万博の開催時期と
重なりそうです。
沖縄では
テーマパークのオープンを見込んで
既存の不動産の活性化や
県内外の企業による
不動産の仕込みが大いに期待されています。
仮にテーマパークがコケたとして
沖縄の美しい自然は
観光資源として残り続けますし、
テーマパーク建設に波及した
様々な地域でのインフラの整備は
地域の開発や発展にもつながります。
維持管理のコストの面では負の遺産にもなりますが・・・
そういう意味では
大阪万博も万が一にコケたときの
後々の展開や損切りも考えておくべきかと思われます。
ちなみに
大阪万博の公式キャラクターですが
見た目がアレという人が多いのも気になります。(苦笑)