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震災の後は沖縄でも納期遅延と物価が上がる傾向があります

いまだに半袖で過ごしている人を屋外で見かけると
さすがに感心する沖縄です。体感温度は10度くらいです。

さて、
今年は元旦の震災や航空機の事故等で
ピリッと引き締まった年明けとなりました。

しかしながら、その一方では
株価がバブル期以来の高値になるなど
景気の良い話も出てきています。

あくまでもこれまでの経験上の話ですが
震災が発生すると、不動産の現場でも
それなりの影響が出てきます。

例えば
東日本での震災の時も
まずはキッチンやトイレなどの水廻りの設備に
納期遅延が発生しはじめました。

メーカーが
仮設住宅や被災した住宅向けに
これらの設備を優先的に供給するようになったためです。

その一方で
大手の住宅会社等では
後々の供給も見越して
相当量の設備を確保しているところもありました。

また、
工事業者さんの中には
被災地の復興現場に向う人も出てきたため
現場での人手不足も発生し始めました。

被災地を優先するのは
いた仕方の無いことですので
頭の中では理解出来ても
現実的に自分が購入した家で
納期遅延が発生すると
それはそれで文句を言う人も出てきました。

こうして
震災の後は設備の供給がストップしたり
業者さんの人手不足により
沖縄でも現場の工程が
軒並み遅れるようになりました。

納品や工事を依頼しても
見積さえ断られるケースも出てきました。

そうなると
需要と供給の関係から
供給する側の価格が上昇します。

少しくらい高くても良いので
早く商品を入手したい、
これまでよりも高い工事費を払うので
うちの工事をやって欲しい
といった具合です。

それが常態化し
価格上昇が当たり前になるのです。

また、
県外で震災や自然災害が発生すると
沖縄の不動産が注目される傾向もあります。

冬でも比較的過ごしやすく
また、台風以外は
大きな自然災害も少ない沖縄に
避難したり移住する人も出てきます。

過去には、それまで
約8割が売れ残っていた新築マンションが
震災後に県外からの購入希望者が殺到し
間もなく完売御礼になったケースもあります。

東日本での震災と
今回の震災との規模の違いはあります。

しかし、
コロナの収束後
県外と比較すると
インバウンド需要の戻りが
比較的ゆるやかな沖縄ですが、
震災のあとには沖縄でも
納期遅延と物価が上がる傾向があるものです。