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株式会社沖縄ネット不動産
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不動産もミスの許されない仕事とは言いますが、人は小さなミスの繰り返しで成長するものです

観光客の方々には気の毒ですが
待望のジャジャ漏れの雨が降っている沖縄です。

さて、
九州のとある県の
建物の建築を管轄する部署で
道路の判定を間違えてしまったため
県が賠償金として約1,200万円を支払った
という事案があったそうです。

この事案は、
不動産業者としても他人事には思えず、
損害を被った相手方もそうですが
おそらく責任を問われるであろう役所の担当者のことも
気の毒に思っています。

不動産の価値を決める要因の中で
とくに重要なものは「道路」です。

いくら都会の一等地の土地でも
「道路」に接して(面して)いなければ
建物を建てることは出来ないため
その価値は激減します。

これは
「土地は建物を建てることが出来て価値が生まれる」
という考え方から来てます。

少し専門的な話となりますが
この「道路」も道であれば何でも良いという訳では無く
「建築基準法」という法律で認められた「道路」でなければ
建物を建てることは出来ないのです。

また、
法律で認められた「道路」にも複数の種類が有り
種類によっては、建物を建てる際の規制の内容が
変わるものもあります


そんな法律の内容なんて、一般の人が分かる訳ないじゃないですか

その通りです。

ですので
その道路が法律で認められた道路なのかを
判定するのがお役所の方々なのですが、
先程の事案では、そのお役所の担当者が
判定を間違ってしまったというものです。

不動産業者は
不動産を売買する際には役所の
建築担当の窓口に行って、
道路の種類を調査したりしますが
役所の担当者も人数が限られた中での
窓口対応ですので、ホント忙しそうです。

街中の派出所のお巡りさんが
道案内や落とし物の対応が本業では無いのと同様に
役所の担当者も窓口対応が本業ではなく
彼らも、建築物の建築の可否や
業者から申請された建築計画内容の精査など
もっと高いレベルの業務が本業なのです。

それを少ない人数で
掛け持ちで対応しているため
てんやわんやすのが常態化している。

そんな中で、先程の
「道路」の種類を間違えて回答してしまった
という不幸な事案が発生してしまったものであり
これは他のお役所でも同様な事案が
いつ発生してもおかしくは無いのが実情です。

ちなみに
先程の九州での事案は
本来はセットバック(敷地部分の後退)が必要な道路(2項道路)を
役所の担当者が間違えて回答してしまったことで
建築主がセットバック部分に作ってしまった擁壁を取り壊し
新たに擁壁を作り直すための費用として
1,200万円がかかったというものです。

今回、
不幸にも回答を間違えてしまった役所の担当者も
自分を過剰に否定すること無く
「自分たちの街をより良くしよう!」と
役所に就職した当時の志を思い出して
またやり直して下さい。

同様な業務に携わる不動産業者としても
日々の業務に気を引き締めなければと
あらためて思いました。お酒は止められないけどね