働き方改革等の流れも有り、今日が仕事始めという
ウラヤマシイ人も少なくない世の中になりました。。
さて、以前
親御さんから不動産を相続したというお客さまから
相談がありました。
その中で、
相続した不動産を売却した場合には
いくらくらいで売れるかという話になり
調査したところ、
その不動産はいわゆる「接道」がなく
建物が建てられない土地でした。
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土地の前にはちゃんと道路があるのに、
何で「接道が無い」の扱いになるんですか?
確かに、一般の方からすると
「接道が無い」という意味は
分かりずらいものです。
この人が言うとおり
その土地の前にはアスファルトで舗装された道路があり
敷地内へは車での出入りも可能ですので
見た目は「道路に接している」状態です。
しかしながら
このアスファルトで舗装された道路は
建築基準法で規定された「道路」ではないため
同法上は「接道がない」扱いとなり
建物を建てる際の「確認申請」の許可が下りません。
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建築基準法なんて意味分からん!
このように、現状は接道が無く、
建物が建たない土地でしたので
当社の調査結果では
相談者が期待していたような価格での売却は難しい
という回答になりました。
それからしばらくして
そのお客さまから連絡がありました。
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この前の土地ですが、試しに「一括査定」のサイトに依頼してみたら
ものすごく反響がありました
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そうなんですね。
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あちこちの不動産会社から電話が掛ってきたんです
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”それが一括査定サイトなんですけど・・・”
そのうちの1社が何度も電話掛けてきたんです。
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そうですか。
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そしたら、その不動産会社からは
「この土地なら1ヶ月くらいで○○万円で売れると思います」
と言って来たので、その会社に売却を依頼することにしました
自分の希望していた金額以上で
すぐに買い手が見つかりそうだと聞いて
そのお客さんは
すっかり喜んでいらっしゃいました。
しかし、おそらく、
その不動産会社は
接道が無く、建物が建たないということを
調査出来ていないものと想像します。
それで、
一括査定サイトからの依頼に対し
建物が建つ通常の土地の相場の金額で
回答したものと思われます。
一括査定サイトは
査定依頼の投稿があると
予め登録している5~10社程度の不動産会社に対し
1件1万円程度の有料の情報として
査定依頼が届くようになっています。
不動産業者は
その有料情報を売却依頼に結びつけないと
お金が無駄になるため
そこからは不動産会社同士での
スピード勝負になります。
査定を依頼した側の人も、
最初の5社くらいからの電話には対応しますが
そのうち煩わしくなって
残りの5社からの電話には着信拒否をする傾向が
あるそうです。(笑)
ですので、
一括査定サイトは
査定の回答の精度よりも
なおさらスピード勝負なのです。(笑)
そのため、
詳しい調査は後回しにして
まずは査定の依頼者に電話を取ってもらい
自分の会社に興味を持ってもらうことが
最優先になる傾向があるものです。(苦笑)
ちなみに
そのお客さんの土地は
それから数ヶ月が経過し
その間に価格の値下げを行なっていますが
今のところまだ買い手が見つかっていないようです・・・