不動産業は当たり前クンを恩着せがましくアピールする能力

お祝ムードから急転直下、
世の中、何が起きるのかわからないものですね。

さて、不動産は
情報産業と言われることがあります。

これは、いち早い情報ほど価値がある
という意味合いでもあります。

たとえば
沖縄のプレミアム不動産である軍用地は
モアイ（飲み会みいなもの）の場で
「所有している軍用地を売却しようと思う」という話が出たと思えば
「じゃあ、オレ買ってもいいゼ」と同じモアイのメンバーで
即日に購入者が決まるケースもあると言います。

これは極端な例ですが
本当にお得な不動産の情報は
ネットに情報が掲載される前に買い手が見つかるのは
リアルにあります。

不動産屋が、お客さんに対し
LINEやメルマガ等への登録を募集しているのは
それらの情報をいち早く流せるようにするためでもあります。

これらは
不動産業が情報産業と言われる表向きの面ですが
表があれば当然ウラもあるものです。（笑）

たとえば、世の中には
不動産の無料での査定を実施している不動産屋は
ゴマンとあります。

不動産屋が無料で査定を行なうのは
それが「売買」という次の仕事につながる可能性があるからです。

しかし、不動産屋の中には
「当社は不動産の査定が無料です！」とアピールしている
会社もいらっしゃいます。

「無料査定」と「査定が無料！」とは何が違うんですか？あはっ

細かい話で恐縮ですが
実は「査定が無料」なのは
当たり前クンのことなのです。

逆の言い方をすると
不動産屋が有料で査定を行なうのは
違反行為なのです。

世の中には
「不動産の鑑定評価に関する法律」というものがあり
不動産鑑定士という国家資格を持った者以外が
有料での不動産の査定（鑑定評価）を行なうことは
法律違反となります。

細かく言うと、
鑑定評価と不動産査定とは違いはありますが
要は、不動産屋が有料で不動産査定をおこなうことは
違反ということです。

ですので
「査定無料！」とアピールしているのは
実は当たり前クンのことなのです。（笑）

また、世の中には
「仲介手数料が無料！」を
セールストークとしている不動産屋もありますが
その中にもこの「当たり前クン」が存在していることがあります。

具体的には
不動産の法律では
不動産業者が自ら売主となる物件においては
買主から仲介手数料を取ってはイケないと規定されており
手数料をもらうのは法律違反となります。

つまり、
仲介手数料が無料なのは
当たり前クンなのです。

一般の人は、
そんな法律の規定など知る由もありませんので
「仲介手数料が無料」をセールストークとすることによって
何だか得した感を演出しているのです。（笑）

このように、
不動産業界では、一般の人は
専門知識をなかなか知り得ない立場であることを利用し
それらの情報弱者に対し、「無料」などをうたって、
恩着せがましくアピールする行為が横行していることもあります。（苦笑）