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不動産屋の代名詞【地上げ】や【立ち退き交渉】は違法な行為?

リモートワークの会社が増えたこの時代は
5月病なんて余り感じないかも知れませんね。

さて、ひと昔前の
不動産屋の代名詞と言えば
高級車、高級腕時計、ネックレス、
革製のセカンドポーチに太い指輪等
外見に関わるところが多かったものです。

また、
ひと昔前の「不動産屋」で思い浮かぶ代表的な仕事は
【地上げ】だったではないでしょうか。(笑)

そもそも【地上げ】とは
所有者が細かく分れている土地を買取って
一帯の更地にする行為ですので
それ自体は悪いことではありません。

行政が行う区画整理事業も
ある意味、【地上げ】の一種みたいなものですので
それにより土地の価値が格段に上がることを思えば
不動産屋が行う【地上げ】も
賞賛されるべきものでもあります。(笑)

しかしながら
不動産屋の行う【地上げ】は
土地の買取りにあたり、地主を脅したり、
言うことを聞かない地主に嫌がらせをするなど
地主を強引に立ち退きさせる行為が横行したため
【地上げ】という呼び名そのものが
ダークな行為のイメージになってしまいました・・・

そんな【地上げ】に似た不動産屋の業務に
【立ち退き交渉】というのがあります。

立ち退き交渉は
賃貸物件等に住んでいる賃借人に
物件から退去してもらうことですが
【地上げ】の際の地主と同様に
賃借人にもそこに住む権利があるものです。

それを、建物のオーナー(賃貸人)側の事情で
賃借人に出て行ってもらう訳ですので
通常は、賃借人の権利も尊重しながら
慎重に交渉を進めて行くべきものです。

しかしながら
世の中のオーナーさんにはワガママな人も多く
賃借人の権利などないがしろで


サッサと出て行ってもらって下さい

 

くらいの勢いで、
賃借人との立ち退きの交渉を
不動産屋に丸投げするオーナーさんも
少なくないものです。(笑)

しかし、このオーナーさんが
不動産屋に丸投げする賃借人との立ち退き交渉も
状況によっては「違法行為」に該当する場合がありますので
注意が必要です。

そして、「違法行為」となれば
それを 命令 指示したオーナーさんにも
責任が及ぶ可能性も有ります。

この立ち退き交渉が
「違法行為」でなるかどうかのポイントは
細かくはいくつかありますが、
大まかには
①「モメない交渉」であること(法的紛議が生じないこと)
②「有償」でないこと(業としてでなく、報酬を得る目的でもないこと)
が重要です。

しかし
不動産屋の立場からすると
「モメそうな交渉」は
わざわざ「無償」では行わないものです。

つまり
スンナリ解決する立ち退き交渉を
無償で行うぶんには問題無くても、
モメそうな立ち退き交渉は
有償であっても行ってはならないということです。

要は
モメそうな立ち退き交渉には
関わらない方が無難と言うことです。

この考え方からすると
不動産屋が行う【地上げ】も同様です。

【地上げ】は得てしてモメるものですし
そんなモメるような交渉を
タダでやる不動産屋は少ないものです。趣味でやる不動産屋もいますけどね

ひと昔前の不動産屋の代名詞であった
【地上げ】や【立ち退き交渉】も
令和の世の中では過去の遺産となってしまうかも
知れません・・・。