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商売繁盛の沖縄の地上げ屋の魅力と闇

台風3号は
わずかに擦っていきそうな沖縄です。

さて、
コロナの影響で抑制されていた経済も動きだし
全国の主要都市では不動産も活況となっています。

とくに
観光客が急速に戻りつつある地域では
観光客や宿泊客で、またひと儲けしようと
それを見込んだ商売の需要も
盛り上がっています。

また、
それらで儲けている方々の中には
タワマンやセカンドハウスや節税対策向けの
不動産の購入を検討される人も増えています。

しかし、その一方で
日本の限られた面積の中では
それらの魅力的な不動産を
新たに提供するための土地も限られています。

かといって
市街地から離れた山を切り開いて
新たに土地を確保したとしても
不便な場所であったら
不動産の価格もつり上がりませんし
そもそもそんな土地が売れるかどうかも分からない
リスクも出てきます。

そこで、
一定の価格が確保され
仕入れのリスクも小さいのが
市街地の中の既存の土地の【地上げ】です。

【地上げ】は
控えめに言うと
所有者がバラバラの更地や
既存の建物が立っている土地を
「譲ってもらえませんか」とお願いをし
一定の広さの土地を確保したあと
価格をつり上げて第三者に転売するという
ビジネスモデルです。

彼らからすると
それらの土地のうち
一人でも譲ってくれない人がいると
一体の土地にならず、転売も出来ないため
一人残らず土地を譲ってもらうのが命題です。

当然、
全員から土地を譲ってもらえ
ミッションがコンプリートしなければ
彼らの報酬はありません。

ですので、
土地を譲ってもらうためには
手段なんか選んではいられません。(苦笑)

先日も
東京の練馬区で行なわれている
地上げの報道がありましたが、
彼らが、土地を譲ってくれない人たちから
手っ取り早く地上げをコンプリートする最短の方法は
「嫌がらせ」です。

かと言って
露骨な嫌がらせは
警察に目を付けられますので
夜中の騒音や居座りや監視やゴミなど
イザとなれば言い訳の出来る小さな迷惑行為を
コツコツと積み重ねるのです。

小さな迷惑行為には
警察もイチイチ対応していられませんが
当事者の住人にとっては
毎日続く苦痛はこたえるものです。

実際、練馬の地上げでは
精神的に追い詰められた住人に
自殺者も発生しているようです。

それでも警察は動きませんので
今でも地上げ屋さんたちは
悠々と小さな迷惑行為を続いているようです。

小さな島国の
限られた面積の沖縄も
ご多分にもれず
既存の土地の地上げ行為が盛況です。(苦笑)

地上げにより
ある程度まとまった面積の土地が確保出来れば
商業施設や分譲マンションや分譲住宅など
土地の買い手はゴロゴロいます。

出口の見える
ローリスクの地上げです。(笑)

そんな状況ですので
沖縄の地上げ屋さんも
地主についての情報収集と
地上げ交渉に日々忙しくされています。

また、地上げ交渉に際しては
議員や自治会などの地元の権力者の
口添えという名の圧力を
借りなければならないこともあり
当然、その見返りにはウラでお金が動くものです。(苦笑)

そして
沖縄でも一等地の地上げとなると
それなりの権力者が動くことになりますが
それなりの人が動くと
報酬もそれなりの金額になるため
後々、報酬の取り分で、
地上げ屋と権力者がモメることもあります。(苦笑)

過去には
モメごとの仲裁で
闇の世界の方々まで巻き込み
ドロ試合化したこともあります。

それくらい
【地上げ】は魅力的な仕事であるとともに
闇も深いものです。(笑)