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沖縄の不動産業者間の横ヤリはルーチンワーク

前回の台風6号の被害のこともあり
今回の台風11号には
慎重になっている人も多い沖縄です。

さて
不動産業の特長として
同業者との横のつながりがあります。

他の業界ですと
同業者はお客さんや売上げを奪い合う
商売敵のライバルに過ぎません。

不動産業界も、同様に
お客さんを奪い合うライバルの面もありますが
他方では、他社が扱っている物件を
自分の会社のお客さんに紹介するという行為もあります。

もう少し詳しい例で言うと
不動産業者のA社が専任媒介で扱っている那覇市内の中古マンションを、
同業者であるB社が、那覇市内で中古マンションを探している
自社のお客さんに紹介し、それで成約になることもあります。

また別の物件では
B社が専任で扱っている中古住宅を
A社が自社のお客さんに紹介し、成約することもあります。

つまりA社とB社はライバルでありながら
別の面では、お互いに不動産やお客さんを紹介し合う
パートナーみたいな関係となることもあるのです。

しかしながら
やはりライバル同士である以上は
お互いに横ヤリを入れることも
よくあります。(笑)

例えば、C社が
売主から土地Xの売却の依頼を
専任で受けているにも関わらず
同業者のD社が、C社をすっ飛ばして
売主に直接コンタクトをとることもあります。

そこでD社は


当社のお客さんで土地Xを買いたいと言っている人がいるんですが
土地Xを当社で専任で扱わせてもらえませんか?

と売主に直接営業をかけるのです。

先日もテレビCM等でおなじみの
沖縄の不動産業者が、同業者の専任物件の売主に
営業攻勢を掛けたという情報が出回りました。(笑)

先程も書いたように
C社が専任の物件でも
D社は自社のお客さんにその物件の紹介することは
可能なのですが、そうなるとD社の仲介手数料は
買主側からしかもらえません。

そこで、売主と買主の両方から
仲介手数料をもらいたいD社は
C社をすっ飛ばして
売主と直接媒介契約を締結できるよう
営業攻勢を掛けるのです。(笑)

ちなみに、
売主に営業攻勢を掛かる不動産業者が発する
「当社に購入希望のお客さんがいるので」というセリフのほとんどは
フェイクのケースが多いものです。(笑)

なぜならば
本当に購入したいお客さんがいるのであれば
先程のように専任の不動産業者経由で
物件を紹介し、仲介手数料はそれぞれから
もらえば良いだけです。

そうしないで、敢えて
専任の不動産業者をすっ飛ばそうとするのは
先程のように、よほど仲介手数料を
売主と買主の両方からもらいたいか、
はたまた、売主から専任を取付けるための
営業トークに過ぎないかのどちらかです。

これが、もし営業トークだとすると
その不動産業者の営業トークは
「知り合いに不動産を買いたい(売りたい)人がいる」
が口グセの不動産ブローカーと
レベルは変らないものです。(笑)

不動産業界の中でも
沖縄はその地域性から
同業者同士の横のつながりも一段と強いものです。

しかしながら
そんな関係でもありながら
その一方では、同業者の専任物件の売主に対し
営業トークを行なうという
マカ不思議な日常もあります。(笑)

そう考えると、
沖縄の不動産業者が
同業者の専任物件に横ヤリを入れることは
ライバルの物件を奪うといったような
そんなに深刻なことではなく
ルーチンワーク程度の
軽い感覚なのかも知れません。(苦笑)だからよ~