季節外れの大雨により
ヤンバルで大きな被害が出た沖縄です。
さて
昨今はとかく新築マンションの
建設ラッシュが話題になりますが
世の中には築古の不動産もたくさん存在します。
そんな築古の不動産について
お客さんからよく聞かれることがあります。
それは【アスベスト】についてです。
この物件は築○十年なので、アスベストが使われてるのが気になります
といったように、
築年数が経過している建物は
アスベストが使われているのを前提に
考えていらっしゃる人も少なくありません。
確かに
古い建物はアスベストを含んだ建材が
使用されている可能性は高くなります。
仮にアスベストが使用されていても
日常の生活においては
その影響を受けることはマズ無いと言われています。
しかしながら
アスベストが使用されている建物を
リフォームしたり将来的に解体する際には
アスベストの飛散防止やその処分のために
別途費用と日数が掛かることになります。
ですので
購入する不動産に
アスベストが含まれているのでは無いか
心配になるのは自然の心理です。
しかしながら、少なくとも
これまで当社が携わってきた築古の不動産の全てに
アスベストが使用されていた訳ではありません。
中には
築40年以上でも
アスベストが使用されていない建物もあります。
鉄筋コンクリート造の多い沖縄の住宅において
アスベストが使用されている可能性があるのは
主に天井材、石膏ボード、吹き付けの断熱材です。
(木造、店舗・事務所となると使用の範囲が広がります)
https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/01/010425_3/01.pdf
これらは
外観でもある程度識別が出来ますので
逆の言い方をすると
アスベストを含んだ建材が使用されていない建物も
おおかたは識別が可能です。
ですので
最終的には正確な分析検査の結果が必要とはなりますが
お客様からアスベストの有無について
心配されるコメントがあったときは
全ての不動産でアスベストが使用されている訳では無いことを
お伝えさせて頂くこともあります。
ちなみに
建築物におけるアスベスト対策については
法律が改正され2022年4月から
より厳しいものとなっています。
具体的には
床面積80㎡以上の建物を解体する際には
アスベストの有無にかかわらず
事前調査の結果の自治体や保健所への届出が
義務化されています。
ウワサによりと
それまでは解体する建物に
アスベストが使用されていても
その対策費用や手続きに伴う手間の関係で
必要な届出や対策をせずに、
モグリで解体を実施していたケースも散見されたため
より厳しい対応を法令化したと言われています。
これにより
日本ではアスベスト対策には
末永くお付き合いしていくことになります。