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不動産の水増し請求

暑い日が続き、
エアコンと洗濯機がフル稼働の沖縄です。

さて、
不動産は高額な取引ですので
その取引に介在して
何とか報酬をもらおうと
関係者を名乗る人が突然登場することがあります。

ブローカーさんたちは
その一種です。

また、ブローカーさん以外でも
不動産に関連した契約においては
色々な水増しを行なうことによって
水増しした分のお金を
懐に入れようとする人もいらっしゃいます。

例えば、シンプルなのは
不動産に関わる工事で
元請業者が見積を水増しし
発注者に請求するパターンです。いわゆるボッタクリというヤツ

少し手が込んでくると
元請業者が下請け業者に見積金額の水増しを指示し
元請けはそれを発注者に請求します。

事情を知らない発注者は
請求された金額そのままを元請業者に支払うのですが
元請業者も水増しされた見積金額分を
そのまま下請けに支払います。

下請け業者は
水増しされた分の金額を
元請業者にキックバックするのですが、
最近は元請業者にコンプライアンスが存在する場合もあるため
キックバックをするのは、元請業者の会社宛ではなく、
元請業者の業務の担当者個人に
キックバックするケースもあります。

また、同様に
発注者が個人ではなく法人の場合は
発注の担当者が、元請業者に水増し請求を指示し
その水増し分を会社にナイショで
個人的に受取るというケースもあります。

発注者が法人となると、
自分の財布からお金が出ていくという感覚が
マヒしてしまいがちなのです。

さらに、不動産は
売却の情報が表に出ていない物件が
売買されることがあります。

現在営業中の施設等の売買の場合は
売却するという情報が表沙汰になると
施設の評判にもマイナスになることがあるため
水面下で商談が行なわれることがあります。

このとき
売買の情報が表沙汰になっていないことを利用し
販売価格が水増しされていくことがよくあります。

例えば、
売主の売却価格が10億円だったものが
複数の不動産業者を経由する際に
各社で1億円ずつ水増しされ
結果的に販売価格15億円に膨らむようなケースです。

こうして、事情を知らない買主は
5億円も高い買い物をさせられるのです。

このケースは
沖縄でもよくありますが
この罠に引っかかるのは
資金力があり、地元の相場を知らない県外の企業です。(笑)