沖縄への移住者と大人のお墓事情

台風で被災された方々にお見舞い申し上げます。

さて、沖縄には
毎年多くの移住者がやって来ます。

とくに新型コロナの影響で
リモートワークが広く認められるようになってからは
県外の会社に勤めながらも
沖縄を拠点にして仕事をすることも可能となり
それを契機に県外から沖縄に移住した人も増えています。

しかし
この県外からの移住者も
常に増え続けているという訳では無く
ある程度の割合でまた県外に戻ってしまう人もいるのが
実情です。

そして
そういう人たちの中には
都合が悪くなったり、
やんごとなき事情が出来ると
サッサと内地（県外）に帰る人もいるものです。

また、移住者の中には
悪事を働くために沖縄にやって来て
最初から長居をするつもりもないのに
移住者風を吹かす輩もいたります。

沖縄ではそれらが
長年に渡って繰り返されてきましたので
沖縄の地元の人の中には
移住者に対し懐疑的に思っている人も
少なくないものです。

ですので、たとえ

自分は沖縄に移住してもう○十年です

と本人が言ったとしても
移住してからの年数だけでは
あまり信用されていないこともあります。

年輩の人によっては

沖縄にお墓を持たんと信用ならんでぃ

と言われることもあります。（苦笑）

ご存じの人も多いと思いますが
沖縄のお墓は県外のお墓とチョット違います。

沖縄のお墓は
【亀甲墓（きっこうばか）】と言って
文字通り亀のこうらの形をしています。

一説によると
亀甲墓は子宮の形をしており
「人は子宮から生まれ、死ぬと子宮へ戻る」
とも言われています。

そんな沖縄のお墓事情も
最近は変りつつあります。

県外と同様に
お墓の管理がままならない世帯も
増えてきています。

とくに
先程のような県外からの移住者は
仮に沖縄にお墓をつくっても
親戚や、場合によっては子供たちも県外にいるため
お墓の管理どころか
お墓参りにも来てくれないという
状況が発生することになります。

そういう背景も有り
沖縄でも移住者に限らず
【(海洋)散骨】が人気があります。

文字通り
遺骨を海にバラまくのですが
同じ海でも故人が好きだった
沖縄の青い海に散骨するというものです。

しかし、散骨と言っても
遺骨をそのまま海に放るのは
「死体遺棄罪」という犯罪になるそうです。（苦笑）

ですので、法律上は
遺骨を骨だと分からないように
パウダー状に擦りつぶしてから
散骨しなければならないそうです。証拠隠滅・・・

また、散骨と合わせて
献花や献酒をする場合も
ゴミ（？）の不法投棄と言われないよう
節度を持った範囲での行動が必要です。沖縄の海を汚さないでね

ちなみに最近は
ペットの葬儀やお墓に
対応してくれる業者さんも人気です。

ペットも家族の一員ですので
花咲かじいさんのように
家の庭に埋めるという訳にはいきません。（笑）

しかしながら
一般的な墓地や霊園では
ペットの遺骨を人間と一緒の墓に埋葬するのを
許可してくれるところは少ないようです。

逆を言うと、今後は
ペットと人間を一緒に埋葬してくれるお墓があると
人気になるものと思われます。

ちまたでは

アナタと一緒のお墓には入りたくないけど
ペットと一緒だったら我慢するわよ。

という奥方が増えているそうです。（笑）