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取り壊す神あれば、懸命に残す神あり

来週の日本は、一時的に
3つのサイクロンに鳥かご状態のようですね。

さて、
とある地域で、完成間近の分譲マンションが
オープンすることなく
取り壊されることになったそうです。

お隣の大国ではよくありそうな話ですが
この話は、華の都・大東京でのことです。(笑)

このマンションは
東京都の文京区で2013年前に着工しましたが
ほぼ完成前の2015年に建築確認が取り消され
それから約8年間放置されていたものです。

建築確認の取消は
こちらのマンションに限らず
全国の分譲マンションでも話題になりますが
そのほとんどは周辺住民の建設反対運動に起因するものです。(苦笑)

新しくマンションが出来ると
日当たりや景観が悪くなることから
周辺の住民が建設の反対運動を起こすことは
よくある話です。

このとき、
「マンションの建設反対!」だけでは
単にダダをこねているに過ぎませんので
マンションの建設許可に絡む
「建築確認」という手続きの違法性を 粗探しし 指摘し
それを理由にマンションの建設を取りやめさせるというシナリオです。

そういう意味では、最近ニュースで話題の
沖縄の反対運動にも似たものがあります。(苦笑)

話は戻りますが
マンション建設の免罪符であった「確認申請」が取り消され
8年前に完成間近で工事がストップしてしまったこのマンションは
その後、建築確認の許可が再度取得出来る方法や
完成間近の建物の有効活用等が色々と模索されてきましたが
その術もなく、今回、残念ながら取り壊しすることになったそうです。

取り壊しが決まったマンションは
地上8階建て(・地下2階建て)の総戸数約100戸で
販売価格は5,000万円~2億円台でしたが
すでに完売御礼の人気のマンションでした。タワマンじゃないけど億ション

それだけの売上げを全て失った上に
これからの解体費用も掛かるとなると
マンションの事業主にとっては大きな損失となりましたが
反対運動を起こした周辺住民の方々はしてやったりです。。

ちなみに
こちらのマンションの販売当時の
イメージキャラクターは
先日ニュースで話題になった
歌舞伎役者さんだったそうです。

またまた、ちなみに
本マンションの事業主は
沖縄でも分譲マンションを事業展開していらっしゃいます。

ということで
完成間近のコンクリートの建物を全て取り壊しするという
昔の人が聞いたら怒られそうな
もったいない話ですが
そもそも設計上、違法な点があったことが
致命的なミスとなってしまいました。

最近は人口減少の影響も有り
郊外に街を広げて行くだけでなく
既存の市街地の中で建替えを行なっていく住居も
増えています。

とくに、分譲マンションは
利便性の良い既存のエリアで
建替えを行なうことが出来れば
立地の良さと利便性と快適性を
一度に手に入れることが出来ますので
マンション業者さん建設用地を血眼になって
探していらっしゃいます。市街地の方が高値で売れるし、在庫リスクも小さいし

その一方で
歴史のある市街地では
景観による高さ規制等もあり
既存の中古マンションの建替えを行なうと
同じ高さのマンションが建てられないという地域もあります。

そういった地域の中古マンションでは
50年、80年、100年と
既存の建物を守り続けていくというのが
現状の第一選択肢となります。

しかし
昔のマンションは古い建物ですので
何かと不便な点や、そもそも
延命に向いていない構造であったりと
問題点は山積です。

しかし、
当事者でないから言える部分もありますが
そういう建物を如何に工夫して維持し続けていくかは
日本人が忘れかけている「物を大切にする心」
にもつながるのだと思います。