何だかんだ言っても、いざ始まると
やっぱり見入ってしまうのがオリンピックですね。
さて、
仲介を行なう不動産業者が
売主様から売却物件(不動産)をお預かりすることを
「仕入れ」と言います。
その仕入れの方法にはいくつかあり
例えば、過去に取引のあったお客様のリピートであったり
又はその方からご紹介頂いた方であったり
あるいは、これまでお取引をしたことのない方からの
売却の依頼であったりします。
これらの中で
売主さんによっては
売却する価格を予め決めている方もいらっしゃいますが
多くの場合は【査定】という形で
売却した場合の価格をご提案させて頂くことになります。
この査定の方法は
①同じような不動産を新たに建てたときの価格で算出する「原価法」
②近隣での不動産の取引事例で算出する「取引事例比較法」
③その不動産を賃貸した場合の収益と利回りで算出する「収益還元法」
の大きく3つ有ります。
いずれも
不動産業者の持っているデーターとノウハウを生かす
場面です。
ちなみに、不動産業者によっては
査定の際に活用する「販売事例」をデーターを収集するために
不動産のポータルサイト等に新着の物件が掲載されるたびに
その物件を扱っている同業者から物件の資料等を取り寄せていることから
同業者から煙たがられている会社もあります。(笑)
こうして、
売却の相談があったお客様に対し
「この価格で如何でしょうか?」という販売価格を
査定の結果としてご提案することになるのですが
その際、売却する側の心理としては
少しでも高い価格での評価の方が嬉しいものです。
そこで、不動産業者は
それらの心理を利用して
通常よりは高い価格での売却をご提案します。
その方が
売主側の「受け」が良く
専任での売却依頼を取付けることができる
可能性が高くなるからです。
そして
不動産業者の中には
ウチは専任でしか(仕事)を受けませんので
他の不動産屋は断って下さい。
と申出るところもあります。(笑)
こうして通常よりも高い売却価格での提案にて
専任での媒介契約を取付けた後は
何かと理由を付けて、じわりじわりと販売価格を下げて行きます。
そして気が付くと
他の不動産業者が当初提案していた
査定の価格まで下がっていたということも
よくある話しです。(苦笑)
そう考えると
査定の価格というものは
不動産業者が如何ようにでも算出できる
妥当性の有って無いような面もあります。