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沖縄の景観が都会化していくとき

沖縄の景観が都会化していくとき

おはようございます。

台風2つが過ぎ去った後
真夏時と比べて、いくぶん気温が
穏やかになったような気がする沖縄です。

さて
新型コロナの影響で
県外・海外から沖縄に渡航する人は
相変わらず減っている状況が続いていますが
そんな中、先日県外からご来沖されたお客様から
ポツリと言われました。

「沖縄も沖縄らしく無くなって来たね~」

こちらのお客様は、数十年前から
沖縄には何度もいらっしゃっているそうで
ひと昔前の沖縄もよくご存じです。

どう言うことか伺ってみると
沖縄の風景についてでした。

当時と比べ、
沖縄は経済的にも発展しましたので
古い建物が建替えられたり
当時はほとんどなかった
マンションがあちこちに建っているのは
仕方がありません。

しかしながら
そのお客様が言っていた一つは
「街中に広告看板が増えて見苦しい」でした。

商業施設や店舗等に
自社の案内看板等が付いているのは仕方ないが
建物と関係の無い広告看板が多く、
沖縄らしい風景を壊しているとのことでした。

確かに
沖縄には建物や敷地の空きスペースを利用した
貸し看板が沢山あります。

以前、国際通りのド真ん中に
ホストクラブの大きな看板があったのも
貸し看板です。

沖縄県や市町村によっては
景観保護の観点から
屋外広告を規制する条例がありますが
残念ながら機能しておりません。

ですので、不動産業者の中にも
貸し看板の募集に加担している会社も
たくさんございます。

もう一つ言われたのが
「建物と建物の間の空間が密集している」
ということでした。

市街地に住宅やビルが
密集しているのは仕方ないとしても
まだまだ自然の多い田舎の地域でも
隣の家との距離がせまったような
ギュウギュウ詰めの住宅が増えている光景が
県外と似て来ているとのことでした。

近年の沖縄は
土地の価格や建築単価の上昇により
不動産の総額がかなり高くなっています。

そのため
地元の人たちが家を購入するのにも
予算に手が届かなくなってしまいました。

そこで
不動産業者は、土地を細切れにし
かつ建物も木造とすることで
総額を下げて販売するようになりました。

その結果、
十分な庭も無く
似たようなデザインの建物が
所狭しと建ち並ぶようになったのです。

それらが
「沖縄らしさが無くなってきた」
と感じるのです。

べつに県外の方々のための沖縄ではありませんが
地元の人にとっても
心安らぐ景観は大切です。

また、【観光県沖縄】を提唱し、
観光客の増加を経済の軸としているのであれば
それに耐えうる景観のレベルは維持しなければなりません。

貸し広告看板も建物も
いったん出来上がってしまうと
そこには強い権利が発生しますので
あとから規制を盾にそれを遵守させるのは
大変なパワーが必要です。