アナタの不動産はいくらで購入しましたか？

さすがに半袖で歩く人は
ほぼ見かけない沖縄です。（笑）

さて、
不動産の内覧の際に
お客様から頂く質問には
色々なものがあります。

例えば
売主さんの売却理由については
購入を検討する側も気になるものです。

お客さんの中には
内覧をはじめた途端

この物件は事件や事故などのいわくつきでは無いですよね

と開口一番尋ねる人もいらっしゃいます。（笑）

まぁ、事件や事故物件でなくても
住宅に何か欠陥があるのではないか、とか
近隣とのトラブルがあって手放すのではないか、
等が気になるのも仕方無いでしょう。

不動産業者も
売主さんから売却の依頼を受ける際には
この売却理由は必ず確認しますので
これについて尋ねられれば
不動産業者も包み隠し無くご説明するものです。

その一方で
お客様の中には

この物件、売主さんはいくらで買ったんですか？あはっ

と聞かれることもあります。

この質問については、
不動産業者の判断だけでは
ナカナカお答えしづらいものです。

なぜならば、売主さんによっては
購入した時の価格は、ナイショにしておきたい人も
少なくないため、売主さんの了解が必要だからです。

とくに、現在の沖縄のように
不動産の売り手市場のときは
購入した時よりも高く売れることはよくあるものです。

それにより、売主側は
売却理由とは関係無く
売却によって利益が出るのです。

そんな状況ですので、
購入した時の価格を教えることは

この物件の売却で、私は○百万円儲けようと思っています

というのを、わざわざ相手に伝えるようなものですので
売主としては購入時の価格はナイショにしておきたいと思うのは
自然の心理です。

買主側の立場からしても
自分が購入しようとしている物件が
売主が購入した時の価格よりも高いと思ったら
ガッカリするものです。

以前、売却にあたり
売主が室内をフル・リフォームをした物件がありました。

立地も良く
室内はほぼ新品に近い状態にリフォームされていましたので
すぐに購入希望者が見つかりましたが
その人は契約の直前になって、
契約するかどうかを躊躇してしまいました。

購入希望者は
その物件は大変気に入っていましたが
売主が購入したと思われる価格をタマタマ知ってしまったことによって
何だか損をした気分になってしまったようです。

結局、そのお客様は
予定通りその物件を契約・購入されましたが
「何だか損をした感」は何かに付けて、
その後も持ち続けることになりました。

結婚する相手の過去の遍歴を
どこまで知った方が良いかと同じように
微妙な問題です。（笑）恋愛歴とか整形とか・・・

上記のケースは、売主が、
購入した時よりも高く売却したケースですが、
その逆で、高く購入した不動産を安く売る場合であっても
購入時の価格を教えたくない売主はいらっしゃるものです。

新築の物件であれば
販売時の価格は大体分かりますが
中古で購入した物件について
いくらで購入したかは
売主によっては「余計なお世話」という人も
いらっしゃるものです。

買主にとっては
次は自分のことかかわる大切な話ではありますが
売主にとっては、自分の財布を覗かれるようで
良い気がしない人も多いものです。