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株式会社沖縄ネット不動産
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地中深く打ち込んだ杭は引き抜きにくい杭だ

梅雨入り宣言したみたいですが
役所仕事観のいなめない沖縄です。

さて、
経済的な理論で言うと
一般的に、世の中の景気が悪いときは
公共工事を多投して雇用や経済を回すと言います。

ここ沖縄はそれに加え
開発振興の名のもとに
常に多額の公共投資が行なわれていますので
世の中が不景気なときでも
常に公共工事が行なわれています。

さらに、
現在は不動産バブルのアオリを受けて
民間の工事も盛んであり
あちこちでいわゆるハコモノの開発が乱発しています。

ご存じのように
沖縄は豊かで美しい自然がウリの島ですので
自然環境をアレする開発には厳しい規制があるため
個人ではなかなか許可が下りないものです。

しかしながら
地元の大手企業や県外の企業が
財力と権力をバックとした魔法をつかうと
あっという間に大きなハコモノが完成します。(苦笑)

沖縄はもともとは海の中の島ですので
地盤も決して強固ではありません。

とくに
海に近いエリアは埋め立て地も多く
現在の那覇市内の中心街といわれるエリアは
ほとんどが埋立によってつくられた場所です。

埋立ですので
軟弱な地盤のところも多いため
そこに重量物のハコモノを建てるには
それを支えるための地盤をつくる必要が出てきます。

その方法として
もっともシンプルなのが杭打ちです。

鉄骨製の多数の杭を地中深く打ち込むことで
その杭が地上の建物の支えとなるという仕組みです。

地盤の軟弱な沖縄でも
これまで順調にハコモノを建てることが出来たのは
これらの杭打ちが行なわれてきたおかげです。

これから半世紀が経過しつつありますが
これらのハコモノもそろそろ建替えが検討される時期に
なってきました。

日本においては
古い建物に多額の費用を掛けて維持していくよりは
いったん解体して新たに建物を建替えるという考え方が主流ですが
ご多分にもれず沖縄も然りです。

こうして沖縄に限らず
古いハコモノを解体し
新しいハコモノに立替える工事が
アチコチで始まっています。

そして、その際には
地中に埋まった古い杭を撤去し
新しい杭を打ち直すのが基本的な考え方です。

地中に埋めたままだと
新しい杭を打ち込む際に支障となることもあります。

しかしながら
地中深く打ち込まれた杭は
当然、引き抜きにくいものです。中折れのリスクもあるし

また、引き抜きにくい杭を
引き抜くことが出来たとしても
引き抜きにくい杭を抜いた際に出来た空洞をしっかり補強しておかないと
後々、その空洞が原因で地盤沈下などの影響が出ることもあります。 ← 声に出してスラスラと読んでみて下さい(笑)

こうして
現場によっては
引き抜きにくい過去の杭を引き抜かないで
そのまま地中に埋めたままとするところもあります。

こういった現場は
地中が杭だらけになり
数十年後に建替えを行なう際に
そのままでは新たな杭が打ち込めないという現場も出てきます。

地中のことも
日頃は目に見えないぶん
いろいろと厄介なものです。