最高気温が30度を下回ると
過ごしやすさが格段に変る沖縄です。
さて、近年は
大きな自然災害が
ニュースとなる機会も増えています。
先日の台風7号では
西日本から東日本の広い範囲にわたって
河川の氾濫や土砂崩れなど住民の生活に
直結する場所での被害も多数発生しました。
台風のメッカである沖縄でも
台風6号では同様な自然災害と合わせ
長期間の停電や暴風による損害も
あちこちで発生しました。
また、今回の台風に限らず
沖縄では台風が来るたびに
サッシ等の隙間から
室内へ雨水が浸入する
吹込みの被害も多く発生します。
築15年以内程度に建てられた建物であれば
これらの吹込みも考慮された構造や部材となっているものが多いですが
それ以前に建てられた建物であったり
それらの想定を超えるものであると
容易に室内へ雨水が浸入してくることになります。
そのことを知っている地元の人たちは
サッシのレール部分に新聞紙やタオルを詰めたり
サッシや玄関周りを養生シートで覆ったりすることによって
室内への雨水の吹込みを阻止し
建物内に被害が出ないよう
台風が来る度に手間を掛けて台風と闘っています。
しかし、
それらの対策はもちろん
台風の脅威自体を経験したことが無い県外の方々は
台風が接近しているのに何の対策もしなかったり
あるいは何の対策もせずに長期間の旅行に行ったりする人も
いらっしゃるものです。
そうすると
いざ台風が来て
サッシ周りから大量の吹込みが発生し
床が水浸しになってしまった
という状況にもなるものです。
現代の日本は土足文化ではありませんので
室内の床材は基本的に木材が使用されています。
その木材は雨水などの水分を含むと
膨らんだりフカフカになったりとすぐに劣化し
それが目に見える形で残ります。
台風という自然災害によるものですので
いた仕方のないことだと
頭では理解出来ていても
その状況を見るたびに残念な思いになります。
ましてや
何らかの吹込み対策をしておけば
その被害を受けることはなかったことを知ると
「なぜそれをしなかったのか」というところに
後悔の念がつのるものです。
すると、その矛先は
台風で予想される被害や
その対策が必要であることを
教えてくれなかった人に向けられるものです。
それは、ご想像の通り
「不動産業者」です。(苦笑)
賃貸で借りた物件でも
売買で購入した物件であっても
「そう言えば契約する際に何の説明もなかった・・・・」
となる訳です。
格好の矛先です。。
まあ、被害にあったご本人も
沖縄の台風は県外のそれとは勝手が異なるのは
ニュース等でも多々報道されて
理解はしていたかも知れません。
たまたま、ここ数年は
大きな台風被害が無かっただけですが
そもそも沖縄と台風は切り離せないくらい
一心同体ものです。
しかしながら
受けてしまった台風の被害を
やはり誰かのセイにと矛先を向けたいお気持ちは
分からなくもありません。
沖縄に台風が来るたびに
同業者さんからは
また台風のクレームですよ・・・
とため息を聞かされます。
その相手を聞くと
ほとんどが県外の人です。(苦笑)
県外の人が「沖縄」イコール「南国リゾート」と思っているのと同じくらい
「沖縄」イコール「台風」であることもしっかり理解しておきましょう。