容姿の一種である「メガネ」を誇張した呼び方は
イジメや差別にもつながりますよ・・・
さて、
不動産と呼ばれるものの中で
建物はいくつもの工程を経て完成します。
土地の整地・基礎の工事から始まり、
コンクリート造であれば
配筋やコンクリートの打設、
木造であれば柱を立てたり壁を組んでいきます。
そして
床や天井を張ったり
外壁や内装の仕上げを行ない
形が出来ていきます。
役所の仕事であれば
これらの過程は
その都度に監督員の検査があったり
工程を写真残して
仕様書通りに製作されてるか
チェックが入るものです。
しかしながら
民間の工事においては
手間の関係でそこまでやる建築業者さんは
なかなかいないものです。
まして一般の住宅の工事では
いわんやをやです。
建築業界も
人手不足が続いていますので
もし一般の住宅工事で
そこまでのチェックや検査を求めるならば
建築業者さんからは
「それならウチはもう結構です」と
工事を断られることでしょう。(笑)
よって、建物の工事は
我々の見ていないところで工事がどんどん進み
最後は壁や床や天井等でフタをされてしまっているのが
実情です。
そうすると
それらの中がどのように施工されたかは
施主側が知るスベもなく
工事業者さんだけが知るのみです。
不動産において
建築業者さん選びが重要であると言われるのは
そんなところからの理由でもあります。
つまり
「他人の見ていないところでも手を抜かないで
きちんと仕事をしてくれるかどうか」という
基本的なことが出来る業者さんに
出会うことが重要なのです。
とくに、
建築業界は、元請けの建築会社が
全て自社の従業員で施工することはマズ無く、
下請けの業者さんや
更にそのまた下請け(孫請け)の業者さんや
日雇いの作業者等を使って工事を行なっています。
ですので
元請けの業者さんだけが
しっかりしているだけでなく
下請けの業者さん等の管理も
きちんと出ることが重要です。
以前、
ある建物を施工した建築業者さんは
下請けの業者が手抜き工事を行なったことを知りながら
引渡しまでの工期の都合で、
そのまま見過ごして引渡しを行ないました。
その一方で、別の建築業者さんは
別の現場で見つかった施工不良を
その現場だけのこととモミ消さず
同様の可能性がある他の現場にも水平展開し
調査と対策を実施しました。
車で言うリコールのようなものです。
当然、建築業者さんとしては
それなりの対策費用の負担が発生しました。
しかしながら、その建築業者さんは
臭いものにフタをしたまま放置せず
正直に説明と対策を行ないました。
対策を行なうためには
既存の建物の一部を解体しなければならないため
既にその建物を使用している方々からすると
大きな迷惑ですので、当然不満の声もありました。
しかしながら
それらを乗り越え
正直に対策を行なったことで
その建築業者さんはお客様からの信頼を
得ることが出来ました。
また、口コミを含めて
その建築業者さんのウワサが広がり
結果的に好評価へとつながりました。
これらは
会社の資金力を含めて
なかなか出来ることではありませんが
逆の言い方をすると
そのままフタをしてしまう業者さんが
ほとんどだと言うことです。
よく、
「不動産は不動産屋選びがキモ」と言いますが
信頼できる建築業者さんかどうかを見極めることも
それと同じくらい大切なのです。