今週は怒濤の雨降りとなる
梅雨の沖縄です。
さて
長らく続く沖縄の不動産バブルですが
以前は、「東京オリンピックが終われば下落しはじめる」
とも予想されていました。
しかし、オリンピック前に工事が集中し
建築業者のキャパシティーを超え始めた等の理由から
オリンピック後に工事を延期した案件も増えました。
そうしているうちにコロナが蔓延し、
さらにウクライナ情勢が悪化し
その上に円高。
これらにより
原材料の不足や高騰が常態化し
オリンピックが終わった後でも
不動産のコストはウナギ登りの状況で
まだ出口は見えない状況です。
これらは
不動産市場での状況だけでなく
自動車業界においても同様で、
海外で生産している部品の調達が遅れたり、
原材料費の高騰や円高による影響も有り
車の納車が大幅に遅れています。
契約した後、
納車まで半年や1年待ちという車も
珍しくありません。
それらの影響もあり
現在、中古車の価格が高騰しています。
例えば、トヨタのランドクルーザー(ランクル)という車は
バブル時の特徴でもある「オフロード人気」にもあやかり
新車の場合「納車まで4年待ち」がディーラの公式HP上に
掲載されている状況です。4年後の話は鬼も笑わない(不笑)
その影響で、現在、ランクルの中古車は
例えば、新車価格700万円台のものが
3,000万円近くまで爆上げしているそうです。
こうなると転売目的でランクルを購入する人も後を絶たないため
トヨタのディーラでは「転売禁止」の誓約書を
購入の条件にしているそうです。「少なくとも1年は乗ってね」という誓約
しかしながら
車という他人の財産を制限することは
法律上もなかなか難しいですし、
当初は使用目的で購入した人が、何らかの理由で
売却しなければならなくなったのを制限することも難しく
この誓約書は有名無実化しているようです。
不動産にも転売は付きものですが(笑)
日本では、過去の不動産バブル時の教訓を生かし
転売による不動産の価格高騰を防止する仕組みがいくつかあります。
例えば、
役所が分譲する区画整理地では
分譲後、価格が上昇するケースが多いため
購入時に【買戻特約】という条件を付けることがあります。
これは、
「土地を購入したあと一定の期間内に
その土地を手放すときには役所が買取ります。」
というものです。
この条件により
第三者への転売目的での購入を
制限しようとするものです
その他にも、
「5年以内に不動産を売却する場合には税金を高くする」
という税金面での転売防止策を講じていますが
人気の分譲マンションでは、それでも転売が行なわれており
沖縄で人気のタワーマンションでも、
転売ヤーが横行しています。(苦笑)
そういう状況からすると
沖縄の中古不動産も
まだなかなか価格が下がりにくい状況と予想されます。
バブルが崩壊すれば下がります。