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「勧善懲悪」劇場と役所のホンネ

昨日の晴天から一転、
ドシャ降りの沖縄です。

さて、
現在、長野市の公園廃止をめぐって
その対応が話題になっていますね。

この事案が話題になっているのを知ったとき
当初は、「公園を利用する人たちVS周辺の住民」
という、他でもよくある話の程度に受け止めていました。

しかしながら
内容を詳しく確認していると
色々なことが見えてきました。

まず
今回の事案は
今のSNS時代に炎上しやすい構図に
なっていますね。

公園を利用する子供たちとその親。
そして、間に入って対応に困っている市の職員。

これに対し、
騒音等を理由に
苦情を言い続ける住民。

そしてその住民は、
たった一人ですが
過去に社会的に位の高い職業に就いていた
いわゆる上流階級の人。

そうすると
苦情を言う方が「悪」で
公園の利用者や市の職員が「弱者」。

これにより
SNS等でコメントしたり拡散する方も
人助け的な立場となり
勧善懲悪型の劇場が出来上がっています。(笑)

不動産屋としては
この話は単なる勧善懲悪ドラマではなく
色々とシミュレーションしてみるものです。

例えば
今回の舞台となった公園の周辺で
過去に不動産を購入した人が
「子どもを安心して遊ばせることが出来る公園が
近くにあるから購入した」というのが
購入動機の一つだった場合はどうなるのか。

また、その逆で
音にデリケートな人が
「この公園は廃止になる予定」だというのを聞いて
安心して周辺に不動産を購入したのに
「廃止が廃止になった」場合はどうなるのか。

周辺の公園の廃止の有無については
不動産業者に重要事項説明の義務はありませんが
購入の動機の一つにそれらの背景があったとすると
心情的には気なります。

また、
公園の運営について一部の住民が
トラブルになっていることについても、
通常、不動産の売買では、売主に対し
自身や周辺のトラブルの有無はヒヤリングしますが
売主自身がトラブルを知らない場合もあります。

また、土地だけの売買で
売主はその地域に住んでいない場合もあります。

売主の立場からすると
トラブルの存在は
自身の不動産の売却においては
マイナスポイントになるため
出来れば隠しておきたいと思うのが自然の心理です。

ですが
トラブルの存在は、浮気と一緒で
大体あとでバレることになるものですから
そこは勇輝と誠意を持って
不動産屋にちゃんと告知して下さい。

契約する前に買主に説明しておけば
何ごとも無く済んでいたものも
契約後で判明することによって
感情的なものも絡んで
今度は自身のトラブルに発展する場合もあります。

他人のトラブルの存在を隠したがために
それが自身のトラブルを引き起こしては
もらい事故のようなもので勿体ないです。

今回の長野市の公園の件が
全国に知れ渡るようになったのは
公園の利用者や市の職員からの
情報提供だったかも知れません。

現在の風向きは
「たった一人の苦情のために
公園が廃止になるなんてけしからん」です。

しかしながら
今回、公園の廃止が中止となり
存続することになってしまった場合には
それはそれで、市の職員としては困惑することになるでしょう。

公園が存続するということは
職員としてはその住民との関係が続くことになります。

ですので、ホンネは
「苦情を言ってきた住民とはもうかかわりたくない」
ではないでしょうか。