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フロリダで倒壊したマンションの解体

同じ屋外での作業なのに
芝刈り(ゴルフ)と草刈りとでは
肉体的にも精神的にも大きく負担が異なるものです。(笑)

さて、
先日ブログで書きました
フロリダでのコンドミニアム型の
リゾートマンションの一部倒壊。

築40年の海沿いのコンドミニアム型リゾートマンションの崩壊

その後、現場では大きな動きがありました。

倒壊せずに残っていたマンションの部分を
爆破・解体してしまったそうです。

以前、2011年にお隣りの大国で
高速鉄道が脱線し、多数の死者が出た際に
事故原因を隠蔽するために
車両を地中に埋めたという事件がありました。

今回の爆破によるマンションの解体も
受け止め方によっては、
倒壊原因の隠蔽とも言われかねません。

しかしながら、
今回、マンションを爆破解体した理由は
お隣りの大国とは明確に異なります。

倒壊せずに残っていた建物が不安定であったことと
接近する熱帯低気圧による強風で
再び倒壊しそうな危険な状態であったためです。

今回解体されたマンションは分譲タイプですので
全136戸のお部屋それぞれには区分所有者がいます。

そして、その区分所有者は
コンドミニアム型という性質上、
アメリカ国内だけで無く
世界に点在していたものと思われます。

日本の場合、
被災したマンションを取り壊しするには
「被災マンション法」の規定により、
区分所有者の5分の4以上の多数決が必要です。

しかしながら、
採決を行なうための集会(総会)の招集手続きや
区分所有者自身が被災し連絡が取れない場合の対応など
手続きに日数が掛るものです。

そもそも、解体したあと
建替えを行なうにあたり
建替えの資金をどうするかや
それに伴う区分所有者の費用負担はどうするかなど
直ぐには判断できない内容でもあります。

それを、
倒壊が発生してから約10日間で
解体してしまうと言うスピード感は
さすがアメリカです。

アメリカの区分所有建物では
管理組合の理事会の権限が強いと言います。

また、日本の区分所有建物は
取り壊しをしたあと、
建替えを行なうことが前提となっていますが
アメリカの場合は、解体した後は
区分所有を解消することが前提になっているため
解体を判断するスピードも速かったものと思います。

フロリダのマンション倒壊も
熱海で発生した土石流も
行方不明の方が一人でも多く無事救出されますように。